列車で、飛行機で
お客様が通路で立ち止まっているので、何が起こったのかと心配になり「大丈夫ですか?」と声をかけました。
すると「2Cの席はどこ?」と聞いてきました。すでに乗るべき車両に乗っていて、立っていたのは10列目あたりでした。
私は「こちらですよ」と席までご案内しましたが、10より前に進めば2Cの席があると考えないのでしょうか。
数人前に私のツアーに参加のお客様がいました。CAさんに何か話しかけているので、1つしかない通路の列が詰まってしまって進みません。私の後ろにもまだ、20人近くの人が並んでいました。
この時も心配になり「何かありましたか?」と声をかけたところ、「25Cはどこか聞いたんだよ」との返事。
入口は前方ひとつ、通路もひとつの飛行機です。お客様が立っているのは1Cと1Dの間、次が2Cと2Dです。25列がわかっているなら、もっと奥まで行ってみようとなぜ思わないのでしょうか?飛行機に入ってすぐ25列にはなりませんよね。
バスでも、ホームでも
観光バスに乗る時、3列目だとお知らせしたのに、2列目に座った方がいました。「そこは2列目だから違いますよ」と伝えたところ、運転席から数えて「1、2、3だから、ここでしょ!」と反論されたこともあります。
観光バスで運転席を1列目と数えた人は初めてでした。
列車に乗る前にビールを買いたいというお客様に、「ホームでも買えますよ」とアドバイスしました。しばらくすると「売っていないじゃないか!」と叱られました。
すぐ目の前のコンビニを指さして「そこにはなかったのですか?」と聞いたら、「あそこは見ていない」と言う返事。どう見ても、一番売っていそうな場所です。なぜ、そこは見ずに怒っているのでしょう?
結局、その方をコンビニの中までお連れし、ビールを指さして「ありますね~」というところまでお付き合いしました。
最初はビックリしました
何万人も入るようなスタジアムや初めて行く大きな劇場なら仕方がありません。ですが、列車の車両や飛行機という小さな範囲で、なぜ自分で席に行けないのでしょう?なぜ、目的のものがありそうなところまで行ってみようとしないのでしょう?
しかし、経験を積んでいくうちに、実はこのタイプのお客様が珍しくないことがわかってきました。
本当にわからなくて聞いているとしたら、かなり問題です。聞ける人がいたからとりあえず聞いたと言うなら、あまりにも依存心が強すぎるような気もします。
日本人の質問⑰どれくらいかかりますか?や日本人の質問⑱足元に気をつけてくださいの投稿で書いたように、「お客様」という大事にされる立場が心地良いからでしょうか?案内してもらうことが当然なのでしょうか?
年配男性のお客様なら、部下に指示を出していた癖が抜けないのかもしれません。
驚きながらも大した労力ではないので、その都度「こちらですよ」とご案内しています。「大事なお客様」ですから、添乗員として頼りにされることをやりがいのひとつと考えるようになりました。
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