当たり前のこと?
お客様に「段差があります」「足元に気をつけてください」と常に声をかけています。
ある時、お客様に投げかけていた言葉に対して、海外の現地ガイド氏がこんな話をしてくれました。
そのガイド氏はフランス語も話せるので、日本人のお客様に言う癖がついて、フランス人にも「足元気をつけて」と声をかけたそうです。
すると「私たちは大人です。子供みたいにいちいち言わなくても自分で判断します!」と、言われてしまったのだそうです。
こういうところが、日本人との精神的、文化的な差なのかもしれませんね。
確かにそうなんです。私も、言わなくて良いと思っていた時期があります。でも、私が一言いうことで、ケガのリスクが減るのであれば、それも「行程管理」業務のひとつと考えるようになりました。何より、ツアーに参加していただい方の中からケガ人が出たら、申し訳ないと思っています。
添乗員とお客様との関係性の違い
日本のお客様は、声をかけてもらうことで自分が大事にされているということを感じるのかもしれませんね。一方、フランス人のお客様は、子供扱いされているような気になってしまったようです。
日本人のお客様にとって添乗員やガイドはあくまでも、旅行中「雇っている」相手です。他の接客業の人に対しても、横暴なふるまいはしなくても、「お金を払った=立場が上」意識はないでしょうか?
一方フランス人やその他の多くの国のお客様にとって、添乗員やガイドは「その業務をする人」であり、金銭関係はあっても、自分の方が「上」という意識があまりないように感じます。
長い年月で培われた人間関係、文化の違いがこんなところに見え隠れしてきますね。
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