常識では測れない
お隣の大きな国は、私たち日本人の常識では測れないことが多く起こります。私がツアー添乗で行ったのは10回ほどだと思いますが、トラベルトラブル⑲現地ガイド同士でケンカのような、信じられないような体験ができます。
ある時、首都を中心とした1週間程度のツアーに行きました。観光の中には博物館見学も行程に含まれていました。入館すると同行していた現地の日本語ガイドではなく、博物館所属という案内人が説明を始めました。
上手な日本語で詳しく案内してくれるのですが、ひと通り見学が終わると展示とは別の部屋に案内されました。すると案内人氏がそこにある品々について再度説明を始めました。主に絵や彫刻がほどこされた屏風や家具類です。素晴らしいものだということはよく解りました。
まさかの発言が
この説明の後に予想外の説明がありました。「これは国宝です。送料込みで50万円、こちらは80万円」と、案内人氏が私達を驚かせる言葉を発したのです。「国宝級」ではなく「国宝」と言ったのです。
私も「その通り」と思っていました。国宝だから値段がつけられない。国宝だから博物館で大事に保管するんでしょ?私達の常識は間違っているのでしょうか?メンバーの中からも、国宝が数十万円で買えるわけない、という声が大きくなり、今まで見て感心していたものまで急に色あせた偽物に感じてしまいました。
私達の常識では測れない摩訶不思議ワールドに改めて驚き、一同首をひねりながら博物館を後にしたのでした。
コメント
コメントを投稿
コメントありがとうございます!