今月は2階席
「良い席で見たい」ために一般販売より早くチケットを購入できる松竹歌舞伎会に入っています。今月も、かなり前列で席を確保できていたのですが、仕事の都合で行けなくなりました。断腸の思いでチケットはリセールに出しました。買っていただいた方が楽しめたことを願っています。
遅れて別の日に買いなおした席は2階席でした。普段は5列目以内で視ることがほとんどですので、久しぶりの2階席でした。「やはり遠い💦」と思い、双眼鏡を握りしめながらの観賞tとなりました。
思わぬ恩恵も
「婦系図」の幕間に、ここしばらくいつも失敗していたことがこの日は達成できるのでは?と、私は急に思い立ちました。同行者は私が急に3階へのエスカレーターを駆け上がって行ったのでビックリしていました。
いつも失敗していたのは歌舞伎座限定の「めでたい焼き」の購入です。普段は、1階の前方の席から幕間に3階まで駆け上がっても、限定30個の購入には間に合わないのです。
以前に「めでたい焼き」の購入ができたのは、コロナ禍で予約販売になっていたからでした。その時のことは歌舞伎座の「めでたい焼き」が復活という投稿をお読みください。当時は開演前の予約で、帰りに地下で受け取るという方法だったので、私でも買えたのです。
今回は、2階席からのダッシュで5,6番目だったので、めでたく購入することができました。私の後ろにもあっという間に長い列ができました。最後のほうになると、スタッフが「あと9つ」「あと6つ」と大きな声で言っています。そのたびに並んでいる人たちから「え~」という悲鳴にも似た声が上がっていました。
めでたい焼きはかなりしっかり目の生地。甘いあんこの中に小さな紅白のお餅が入っていて味のアクセントになっています。同行者は初めて食べたので良い記念になったと言っていました。
もう一つの恩恵
「源氏物語・六条御息所の巻」が始まると、思わぬもう一つの恩恵がありました。回り舞台の上に沢山の御簾が置かれてありました。
普段だと、回り舞台の後ろはまったく違うセットになることが多いのですが、今回は沢山の御簾を置くことで、葵上がいる左大臣家と六条御息所の邸宅を
背中合わせに表現していました。建物のセットは一切ありません。
背中合わせに表現していました。建物のセットは一切ありません。
感想を短く
「婦系図」湯島境内の場。別れ話をしに来た仁左様の早瀬主税と、珍しく二人で外出できたことを無邪気に喜ぶ玉さまのお蔦。二人の気持ちのすれ違いが楽しく、特に無邪気なお蔦の可愛らしさが、別れの悲しさやその後の人生を暗示させます。
「源氏物語」では若き光君を染五郎が演じました。ビジュアル的にはぴったりでしたが、あまりにも声を張るので、「平安貴族っぽくない」という印象を持ってしまいました。
生霊になった時の六条御息所=玉様の声の変化が恐ろしく、さすがの貫禄でした。
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