私の添乗ノート・カナダ①羽生結弦とカナダ

やっと、海外ツアーも復活してきましたね。今後は私が今までに調べたり、見聞きしたなかで、実際その国に行った時に、バス移動の時などに現地の話題として話しているものを紹介しようと思います。ガイドブックに載っているような観光案内ではなく、添乗員さんたちがちょっとした話題として紹介できるようなものや、旅行者の皆さんがその国を理解するうえで、少しでも役に立つものになれば嬉しいです。

何人もの方から

キャッスルマウンテン
カナダツアーの最後に言われる感想で驚いたことがあります。それは「移住しようかしら。自分が喘息だってことをこの旅行中は忘れていました」というものです。

私は詳しい医学知識がないので「そういうものなのか~」と、初めて知りました。その後も、2人のお客様から同じような感想をいただきました。

喘息について調べてみました

息苦しそうな人のイラスト
調べてみると、喘息の敵の1つは湿度が高いことだそうです。湿気のある空気を吸い込むと、肺の神経が活性化され、気道が狭くなり、引き締められるそうです。

湿度は家具、カーペット、寝具に生息している、花粉、ほこり、カビ、ダニ、煙などの汚染物質やアレルゲンを閉じ込めるのに十分なほど空気を停滞させます。それらは70から80パーセントの湿度レベルで繁殖します。その死体と老廃物も喘息発作を引き起こす可能性があるようです。

60%を超える湿度もカビの成長を促進します。浴室の天井や地下室の浸水など、湿気の多い場所でカビが発生することがよくあります。カビに敏感な場合は、カビを吸い込むと喘息の症状を引き起こす可能性があるのです。

カナダの湿気対策

田牧米の写真
よく食べていた田牧米GOLD
私がカナダに住んでいた時に感じたことも、日本とは湿度が全然違うということでした。バスルームにカビが生えたことはありませんでした。

スーパーにお米が売っていたので、購入して炊いていましたが、米を保存するための容器には気を遣っていました。乾燥しすぎないようにしっかりと密封できる容器に保管していたのです。ただ置いておくと、乾燥しすぎて通常の炊き方ではお米が上手く炊きあがらないのです。その都度、水で漬けおきしたり、水の量を調節するのは大変ですよね。

スーパーに行くと、工事現場にあるセメント袋のような大きな袋が積みあがっているのを見ることがあります。何だろうと思って確認すると、ポテトチップスです。この売り方が可能な湿度だということなのです。日本ではあんな大きさで買ったら食べきる前に「シナシナ」になってしまいますよね。

私のくせ毛もカナダにいる間は、落ち着いていましたが、日本に帰ったとたん、ボワ~ンと広がってしまいました。「日本」を髪で実感したのでした。思えば、カナダで「蒸すね~」なんて会話はしたことがなかったですね。

羽生結弦選手も?

トロントの町
そんなとことを考えていたら、羽生選手のことを思い出しました。彼のカナダでの第一の目的はもちろん、ブライアン・オーサーという優れたコーチのもとで技術を磨きたいということでしょう。

ブライアン・オーサーコーチについては以前にも記事を投稿しているので、お読みいただければと思います。

でも羽生選手が結果的に長く住むことになった理由のひとつには、彼の持病の喘息とカナダの気候が合っていたということもあるのではないでしょうか?繰り返しますが、私には医学的な知識はありません。たまたま、喘息の持病をお持ちのお客様が話してくれたことをきっかけに、少々調べてみたという程度のものです。

喘息のかた、ぜひ、一度カナダにお出かけいただき、確認してみて下さい。ただし、冬は乾燥しすぎてかえって良くないかもしれませんので、ご注意を。

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