
ソチオリンピックで羽生結弦が金メダル獲得!
日本中が湧いていたこの時、ひときわ落胆し、恐怖すら感じていたのがカナダの人々でしょう。
「また!?」
「やっぱり。。。」
私がカナダに住んでいた2000年代初めにはすでに囁かれていたことでしたが、冬季オリンピックでたくさんのメダルを獲得する常連国のカナダで、どうしても金メダルに手が届かないのがフィギュアスケート男子シングルの選手たちです。
元々、入賞がやっとという選手なら驚かないのですが、ほぼ優勝という前評判で戦って金メダルを逃してしまうのです。
悪しきジンクスの始まりは、羽生結弦選手のコーチ、ブライアン・オーサーです。
左がブライアン・オーサー
世界選手権は1984年2位、1987年優勝。
ところが、1984年サラエボ(当時はユーゴスラビア)、1988年カナダのカルガリーの両オリンピックでは2回とも銀メダルに終わっています。
続いてジンクスを作ってしまったのがエルビス・ストイコです。
スピンの名手で、テレビCMでも華麗なスピンを見せたりする程のスター選手でした。
カナダ選手権は1994~2002年の9年間に7回優勝。
世界選手権は1994、95年と97年に優勝しています。
ところが1994年のリレハンメル、1998年の長野の両オリンピックでやはり銀メダルに終わります。
そして冒頭のパトリック・チャンです。
こちらは荒川静香選手が金メダルをとり、浅田真央選手や羽生結弦選手などの大スターにより、フィギュアスケートが現在のような人気スポーツになってからのことなので記憶に新しいことでしょう。
パトリック・チャンは2008~2018年の11回のカナダ選手権のうち9回優勝。
世界選手権は2011~2013年に連覇していました。
この連覇の前の2010201年のバンクーバーオリンピックでは5位だったものの、2014年のソチオリンピックの優勝候補の筆頭でした。
そしてご存じの通り、まさかの銀メダル。カナダ国民のため息が聞こえてきそうでした。
いつかはこの悪しきジンクスが終わることを願っていますが、その相手が日本選手ではありませんように。
おまけ💬
現在、ストックホルムで開催されている世界選手権にカナダ代表で出ているカナダ代表のキーガン・メッシング選手に注目!
はじめて彼が永野万蔵の子孫と知った時は本当に驚きました。ツアーでカナダの西海岸の観光の時には必ずと言っててよいほどカナダへの移民第1号である永野万蔵氏の名前を紹介していたからです。
1977年には永野氏の移民100周年を記念して、山に名前が付けられたそうです。Mt.Mnazo Naganoですね。
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