私の添乗ノート・フランス⑤美白化粧品

「 買ってきてね」

ルイ・ヴィトン本店
添乗員として海外に行くようになると、友人から頻繁に言われる言葉です。LとVが絡みあったバッグ、CとCが背中合わせのバッグ、Hマークのスカーフや小物などなど。

頼みたい気持ちはわかるけれど、時間がない場合が多いのです。フリータイムがあっても年配のお客様って、「ノープラン」「おんぶにだっこ」「添乗員まかせ」の方がホントに多いのです。「フリータイム中は各自で観光して下さい」と、一度でいいから言ってみたいです。

「大丈夫ですか?お手伝いしましょうか?一緒に行きましょうか?ご案内します!」と言ってくれる添乗員が「良い」添乗員なのです。このことについては以前の投稿日本人の質問⑲一番のカルチャーショックは?をお読みください。

化粧品の違い

ある時、ツアーでニューヨークに行く前に会った友人から、「○○ブランドの○○番の口紅を買ってきて」と言われました。デパートに立ち寄るくらいの時間はありそうなことや、万が一には、空港の免税店で購入できると思い、気安く引き受けてしまいました。
美白ラインの基礎化粧品

ところが、現地で買おうとした時に、友人から預かっていた終わりかけの口紅とは明らかに色が違うことに気がつきました。さすがに違う色味の物を買うわけにもいかず、他の一番色味が似ているものを購入することになってしまいました。

日本とは番号が一緒でも色が違う場合があるので、皆様も要注意です。

売っていない!?

またある時に、フランスで美白ラインの化粧水とクリームを買ってきて」と頼まれました。パリでは免税店に行きますし、フリータイムでは近くのデパートに毎回のようにご案内しているので、大丈夫だと思いました。

パリ市内で日光浴する人々
ところが現地に行ったら、「それは日本用に研究・開発したもので、こちらにはありません」と言われてしまいました。後から調べたところ、「美白」ラインはアジア用であり、フランスではあまり売れないとのことでした。数年前の話なので、今は販売しているかもしれません。どうなっているでしょうか?

バカンス大国フランスでは、夏に白い肌のままだと、「バカンスにも行けない可哀そうな人」になってしまうとか。。。ホワイトニング、美白という概念自体がほとんどないようです。

最近では、多様性を尊重する社会で、「白=美しい」ということ自体が差別的であるという考えになってきているようです。

コメント