海外タクシー④NYじゃなかったの?

数少ない海外でのタクシー体験ですが、そのたびに面白い経験をしたので、シリーズでご紹介してみたいと思います。第4回はニューヨーク?です。 

初めてのアメリカで

NYセントラルパーク
私の初めての海外旅行は団体で行ったハワイでしたが、2回目にして完全な海外ひとり旅をしました。行先はアメリカ東海岸。多少英語に自信があったことで、思い切ることができました。

シカゴの友人を訪れ、ワシントンの知人の家に寄り、最後はニューヨーク(以下NY)に行く予定を組みました。全行程約3週間の大旅行でした。

ワシントンからは飛行機ではなく、アムトラックという鉄道で行くことにしていました。アムトラックでは、重いスーツケースを軽々と手伝ってくれる周りのアメリカ人たちに驚いたり、感謝したり。。。この件については、日本人の質問 ⑪ レディーファーストという投稿で少し触れていますので、お読みいただければと思います。

NYでは最初の2泊だけはセントラルパーク近くのホテルを予約してあったので、駅でタクシーに乗り運転手にホテルの名前を告げました。運転手が「??」という顔をしたので、セントラルパークの近くであることを付け加えました。

タクシーのイラスト
動き出したタクシーの行先は?

タクシーは動き出しましたが、運転手がやたらと無線でやり取りしています。少し走ると、車は運転手仲間のいる場所に停まりました。運転手は仲間と地図を広げて議論をしています。

広げられた地図を見てみると、私の知っているNY中心部の地図ではありません。どうやら、「町の中心(セントラル)の公園(パーク)の近く」だと思われていたことがわかりました。私は「有名なNYのセントラルパークですよ」と言ってみると、運転手さんたちが「えっ!」と驚いたのがわかりました。そして徐々に運転手さんたちが笑い出しました。

ホテルのイラスト
次の一言で私は衝撃を受けました。「ここはフィラデルフィアだよ!」「なんですって~!」そうです。私はNYだと思って、フィラデルフィアに降りてしまったのです。添乗員になった今では、海外の列車がまともに着くわけがないとまず考えますが、当時「素直だった」私は、予定時間通りにNYに着いたと思い、列車を降りてしまったのでした。

今なら不安なことは恥ずかしがらずに聞けますが、見栄を張ったのか?NYに着く予定の時間に、高層ビルが沢山見えてきたので、すっかりNYだと思い込んで誰にも確認せずに降りてしまったのでした。思い出せば、アナウンスも無かったし、駅に駅名の表示も確認できなかったのでした。

駅に逆戻り

「旅の恥はかき捨て」とはこのことです。私は元のフィラデルフィア駅に戻ってもらい、数名の運転手さんに手を振られながら、フィラデルフィアの駅を後にしたのでした。

NYにはその日、予定時間よりだいぶ遅れて到着となり、観光もそこそこにベッドに倒れ込んだのでした。

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