世界一遅れる日本の鉄道

ある統計の結果 

北陸新幹線
ある時、日本の鉄道が「世界一遅延する鉄道」であるという結果になったという報道がありました。

ウソでしょ?誰もが思うのではないでしょうか?各国にアンケートを取り集計した結果、日本が一番遅延する鉄道という結果になったのです。

私にはその原因が判るような気がします。以前の投稿「不思議なアンケート」で、紹介したことと同じです。真面目過ぎるのです。日本人のアンケートは、他国の人に比べて細かいです。「満足、Excellent。。。」が続く外国人のアンケートに比べ、「満足、普通、普通、やや不満。。。」などが細かくチェックされている日本人のアンケート。

鉄道駅の遅延表示
日本では1分でも30秒でも遅れれば遅延として計算したのでしょう。新幹線でも、本来の出発時間が秒単位であることをご存知でしょうか?15時20分00秒発予定の新幹線が15時20分30秒になったら「遅延」と計算したのでしょう。

1日で数万本の鉄道が運行される日本です。事故、病人救助などのトラブル、安全確認など、数えればキリがありません。

海外の鉄道の遅延基準

この統計のマズイ部分は、基準が一律ではないことでしょう。鉄道の遅延と一言で言っても、国によって考え方が違うようです。

アムトラック
アメリカの長距離鉄道では、30分以内は遅延に当たらないとか。ヨーロッパ各国でも、15分以内の遅延は定時扱いだそうです。

スペインで高速鉄道に乗った時、予定通りの出発に、現地ガイドさんが驚いていたことを思い出します。

日本が秒単位で数万本の遅延を計算していたら、「世界一」の称号が見事に降ってきたのでしょう。

各国にアンケートを取ったのでしょうが、そもそも遅延の基準が国ごとに違うのですから、そこから統一しなければならないはずですが、どういう基準を設けたのか、どこまで統一できていたのかはっきりしません。

何でも世界一になったのだから良しとしましょうか?

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