いくら好きでも
心の声は「えっ、その服で行くんですか?マジ?」でした。40代のお母さんに連れられてきた18歳の女性がメイド服を着ていたからです。日本の空港でさえかなり目立ちました。でも、まさか!と思っていたことが起こってしまいました。
イタリアでメイド服
恐れていた通り、翌日の観光もメイド服だったのです。
イタリアでも元貴族や富裕層の人たちの家にはメイドはいます。日曜日にのショッピング街でそれらしい女性グループを見かけることもあります。
しかし、現代でメイドがメイド服を着て仕事をしているとは思えませんし、街中にメイド服で出かけることもないでしょう。
街中の観光地でも彼女は異彩を放っていました。私たちが観光しているのに、こちらを見る見物人が集まってきてしまいました。日本に興味のある一部の人たちには、日本のメイド服やメイドカフェは知られていることでしょう。しかし、大部分の人にとって「あれは何???」状態です。
本人は「どうして皆、こっちを見ているの?」と無邪気です。同じツアーの参加者の方が、居心地悪そうにしています。それにしても、自分の娘が見世物になっているのに、一緒に来ているお母さんは全く意に介していない様子です。
何も言えませんでした
私には子供はいませんが、甥や姪はいます。彼らが小学校低学年になるまでは、一緒に出かると、嬉しくて騒いでしまうこともありました。周りに迷惑がかからないように、静かにさせるのに苦労しました。
でも「ここは騒いでいい所。ここは騒いではいけない所。ここは走ってもいいよ。ここは走っちゃダメだよ。」という言い方で接すると、たいていはわかってもらえました。以前、トルコで「お花になりましょう」の意味とは?という投稿をしましたが、子供たちは喜んでお花になってくれました。
小さい子供でさえ、言えばわかるのです。いえ、子供じゃないから言ってもわからなかったのでしょうか?
本人が気にしておらず、お母さんが何も言わないのであれば、私がお客様の服装についてあれこれ言うことはできませんでした。私としては、TPOを教えるのも親の役目だと思っていますが、親がTPOをわかっていないのであれば、仕方ありませんね。
結局そのツアーは、見物したような見物されたような不思議なツアーになってしまいました。
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