日本であんなことが起こるなんて
当日私が滞在していたのは、2016年に伊勢志摩サミットが行われた志摩観光ホテルでした。
事件前日にチェックインし、サミット開催時の記念展示や写真をツアーのお客様に紹介していました。
翌日観光途中のランチ時に事件の一報を知り、お客様と共に無事を祈りました。
夕方、最悪の結果を知ることになり、改めてホテル内に展示されている満面笑顔の写真を複雑な思いで見つめることになりました。
私は安倍元首相の功績は認めながらも、長期政権の弊害があったことは否定できないと考えています。少なくとも、安倍夫妻が原因で自殺した財務省の職員の方をはじめ、多くの人の人生を変えてしまっているのですから。
それでも暴力によって命が奪われたことは、怒りをもって残念と言わざるを得ません。
日本だから起きた事件
ホテルに残るサミット時の各国首脳のサイン色紙 左上が安倍首相(当時)のもの |
日本は銃社会ではないという意味での感想とは思います。しかし、報道される映像を見ていると、今なお政界で大きな影響力を持つ元首相を警備するという緊張感を全く感じませんでした。
日本の選挙=どぶ板選挙などと言いますが、まさにその通りの様子でした。有権者の近くに行くことは大事でしょう。しかし警備は穴だらけに思え、大きな音がした1発目の後も、何もアクションが起こされませんでした。専門知識がない現場にいなかった人間に何がわかるのか、とお叱りをいただくかもしれませんが。
真珠湾攻撃、カミカゼ特攻隊、赤軍が世界各国で起こした事件、地下鉄サリン事件。かつて日本が世界を震撼とさせた事件はいくつもあるのです。いざとなったら日本は怖い国と考えている人は思っているより多いのではないでしょうか?
私が「日本が世界でそう見られているのか」と改めて驚き、納得したのは2011年9月11日、アメリカ滞在中のことでした。
日本が平和な国と言うのは、「水に流す」のが得意な、忘れるのが早い日本人の誤解ではないでしょうか?
平和や安全は、行われるべきことがきちんと行われるという前提のもとにあるという気がします。その基本が崩れた時、すき間に「悪」が入り込んでしまうのでしょう。
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