湯布院で変わらなかったもの

湯布院の朝霧
外国人観光客が去って...

コロナ以前、「ここはどこ?」と思うくらいたくさんの外国人観光客であふれていた湯布院の町。
中国人はもちろん、地理的に近いせいか韓国人も多く見られました。九州なら韓国からフェリーで来ることもできるからです。
皆さんパワフルで話す声が大きいので、日本人観光客は圧倒されて小さくなってしまうこともしばしばでした。

久しぶりの湯布院で、「ずいぶん変わったなぁ~」と思うことが沢山ありました。
よくツアーでお世話になっていた観光施設がなくなっていたり、新しいお店ができていたり、観光客が激減していたり。。。
「JAZZとようかん」のお店はリニューアルされていたのでホッとしました。

昔の湯布院の風情を取り戻して良かったという考え方もできますが、お店の方にとっては死活問題ですから、観光業としては素直に喜べないところです。

茶房天井桟敷
変わらず静かに佇む「天井桟敷」

由布岳と共に湯布院のランドマークと言えば金鱗湖です。そのかたわらに佇む名店が「茶房 天井桟敷」。

江戸末期の造り酒屋を移築し、改装したレトロなカフェ。
大きな建物の2階部分と天井裏を喫茶店としています。太く大きな梁が見事ですね。

天井裏部分にはたくさんの本が並んでおり、手に取って読むこともできます。
窓に向かったカウンター席もありますので、外を眺めながらのコーヒータイムも素敵です。
暖かい季節には外のテラス席も人気です。

この店内をより格調高くしているのは、店内で流れるグレゴリオ聖歌です。クラシックだと知っている曲が流れたりして、(私は)気が散ったりしてしまいますが、グレゴリオ聖歌だと知っているものはないうえにこの店の雰囲気にピッタリなので、滞在時間が唯一無二のものになります。

夜は「BAR山猫」としての営業をしています。夜の雰囲気もステキそうですね。

茶房天井桟敷のモンユフ
名物の「モンユフ」で


ここでの名物スイーツは由布岳をモチーフにした「モンユフ」(フランス語で由布岳の意味)。
クリームチーズのケーキにホイップクリームが雪のようにかかり、その上に粉砂糖とラムレーズンがアクセントに乗っています。ドリンクとセットで1000円位です。

喫茶ですが、パスタやサンドイッチなどの軽食もあります。
ドリンク付きで2000円位でしょうか。

人気店なので待ち時間も覚悟しておいてください。1階に待合室や土産店、トイレがあり、名前を告げておけば呼びに来てくれます。

普段のツアーの観光時間ではなかなかゆっくりお茶もできませんが、今回は湯布院泊だったので、静かでリッチなひと時を過ごすことができました。

湯布院で泊ったホテルは、行ってみたら数年前に宿泊したことがあるホテルでした。経営者と名前が変わったので、違うホテルだと思っていました。

久しぶりの湯布院はあれこれと変化がありました。良いことでない変化もあり、寂しさも感じましたが、天井桟敷が静かに残っていたことが慰めとなりました。

💬一部の口コミで飛沫対策に対する意見が上がっていましたが、テーブルの間隔がそれなりにとってあります。また、大きな声で話せる雰囲気の店ではないので、お互いに気を遣って利用したいものですね。

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