コンセルトヘボウをご存知ですか?
コンセルトヘボウ(Concert gebouwオランダ語の発音はヘバウらしい)。そのままコンサートホールという意味です。
1888年4月11日に落成し、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の本拠地ともなっています。
大ホールは約2000席、小ホールは約500席。
通常のコンサートでも、スポンサーにおかげで、思っているよりチケット代が安いそうです。時期によっては無料のコンサートがあったり、観光客向けにバックステージツアーもあるようです。(英語やドイツ語にて。日本語はなさそうです)
現地の音楽祭を聴きに行くツアーに何度も添乗する機会があり、あちこちのコンサートホールを訪ねましたが、コンセルトヘボウに行く機会になかなか恵まれませんでした。
ウィーンやザルツブルグ、ベルリンなどと比べて、日本人に今一つ知られていないということもあり、ツアーがないのです。
ロビーだけでも。。。と行ってみた
ところで、コンセルトヘボウがアムステルダムのどこにあるかご存知でしょうか?
日本人のツアーがほとんどの確率で観光に行く、国立博物館(レンブラントの「夜警」やフェルメールの作品がある)とゴッホ美術館のすぐ近くです。1枚目の写真で芝生が写っていますが、手前側がゴッホ美術館です。ゴッホ美術館からならコンセルトヘボウまで徒歩3~4分です。国立博物館からなら約5~6分でしょう。
実はコンセルトヘボウの斜め向かいの地下にスーパーがあります。お土産を買いたいお客様をよく案内するのですが、「あちらが有名なコンサートホールですよ」と言ってみても、反応する人はほとんどいません。
ある時、ゴッホ美術館で3時間ほど見学するツアーに行きました。もちろん私はすでに何度も行ったことがある場所です。
お客様を館内に案内し、現地ガイドさんに見どころを簡単に案内してもらった後は、各自での鑑賞タイムとしました。
限られた時間で観光することがほとんどなので、それまではコンセルトヘボウは外から見るだけでした。この時、珍しく私の自由な時間が少しできたので、ロビーだけでも見たいと思い、行ってみました。
中に入ることができました
コンサートホールはドアが閉まっていましたが、ロビーには入れました。雰囲気を楽しんでいると、ホールのドアが開いてたくさんの人が出てきました。
幕間の休憩時間のようでした。少しだけと思い、ホールの中に入ってみました。無料コンサートだったようで、チケットの提示を求められることはありませんでした。
一番後ろの席に座って、雰囲気だけを楽しんでいると、徐々に観客の方たちが戻ってきました。「どいて」と言われるまで座っていることにしました。。。誰も来ませんでした。
すると、ステージにコーラス隊が出てきて歌が始まりました。クラブ活動レベルではなく、本格的なコーラス隊のようです。演奏はなく、讃美歌のような歌のみのコンサートでした。
コーラスの声だけの響きが素晴らしく、さすが音響の良さを誇るホールです。高貴な感じの心にしみる素敵な曲を2曲ほど聴いてから、そっとホールを後にしました。思いがけず素晴らしい体験になりました。
今度いつ行けるのかわかりませんが、皆様も機会があったら見に行ってみて下さい。
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