日本人の質問⑦海外通貨の両替~どれくらい~

紙幣の写真
前回は両替する場所による違いをお知らせしました。
今回はいくら位両替するのが良いか?を考えてみたいと思います。
その前の大前提として、、、

多額の現金は持って行かない

普段接するツアーのお客様、特に高齢の方は今なお現金主義の方が多いようです。クレジットカードに漠然とした不安感をお持ちの方もあります。

以前、5日間の中国ツアーでスリに遭ってしまったお客様がいました。パスポートは無事でしたが、現地警察に届けに行くと、なんと!20万円盗られたというのです。
更に驚いたのは、その後の土産代やドリンク代、帰国後の交通費などに不自由があるのでは?と聞いてみたら、スーツケースにあと10万円入っているから大丈夫のことでした。
ツアー代金は10万円ほどです。10万円の中国ツアーに、30万円持ってきたことになります。ビックリでした。

結果的にはスーツケースの10万円があって助かった訳ですが、色々と質問の多い方でしたので、一生懸命答えていました。スーツケースに貴重品を入れないようにと、何度も注意していたのに、結局アドバイス通りにしていないのか、と残念な気持ちになってしまいました。

このように、日本人の懐を狙えば現金がたくさん入っているというのは、スリ業界(?)では有名な話なのです。実際にお客様の財布の中身を見ることはまずありませんが、私の想像を超える金額を持ってきている人が実際は多いのではないでしょうか?

旅行方法による違い

海外旅行をする場合、個人旅行なのか、団体ツアーなのかによっても用意する金額に差が出てくるように感じます。クレジットカードを併用することを前提にしています。

団体ツアーの場合。。。必要なのは、食事の際のドリンク代、土産代くらいです。1週間のツアーなら1万円もあれば充分でしょう。ツアーの食事の際は、ドリンク代をクレジットカード精算することをお店の方が面倒がることが多いです。添乗員にまとめて現金集金させる店も多いです。土産代はきちんとした店ではクレジットカード払いで良いですが、市場などで少額支払いをするときは、現金払いの方が早かったり、信用という観点からクレジットカードにしない方が良さそうです。

個人旅行の場合。。。バックパッカーのような「放浪系貧乏旅行」はしたことがないので、普通の個人旅行での話です。まずクレジットカードが必携です。日本から予約していても、ホテルのチェックインの際、クレジットカードが補償金代わりに必要です。その他、食事代、観光代、交通費、土産代、すべてクレジットカード払いができます。ツアーの場合と同じで、地元の市場などでは現金にしておいた方が良さそうです。

具体的にいくら?

前回ご紹介したアイスランドのように、すべてクレジットカードで支払える国もありますが、まだまだ現金はあった方が便利です。

1週間の団体ツアーなら1~2万円分、10日間なら1.5~2万円といった感じでしょうか?
個人旅行なら、その倍くらいで良いのではないでしょうか?

外貨の他に持参する日本円も少なめにしたほうが良いです。両替した外貨は少なくても、日本円を10万も持っていて、スリに遭ってしまっては大変です。お札は誰でも両替できてしまいますから、オイシイ思いをした犯罪者が「のんきな金持ち」日本人を狙う傾向を作ってしまうのでしょう。

💬
自分の体験や、多くのお客様をご案内した経験から提案してみました。
参考になれば嬉しいです。

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