日本人の質問⑤英語の上達法~効率よく話せるようになるには~

庭のイラスト
 何で英語が話せるの?留学したの?

アーの添乗中、お客様からよく質問されます。
いいえ!留学もしていないし、帰国子女でもありません。

前回、私がどのように英語に接し、勉強してきたかを「私の勉強法」でご紹介させていただきました。かなりハードに思えた方もいることと思います。

そこで!!!今回はもう少しラクに効率よく英語の勉強ができる方法をご紹介してみようと思います。

考え方を変えてみる

とにかく、図々しくなりましょう
実は日本人はかなり英語を知っています。なのに「恥ずかしい」「間違えたくない」「外人を前にするとあがってしまう」という声をよく聞きます。このような心理が働き、いまひとつ踏み出せないだけという人が多いように思えます。

私が出会った日本人で、「この人はすぐに話せるようになる」と思った人には共通の特徴があります。この予想が外れたことはありません。それは。。。おしゃべりな人。黙っていられないのです。何はともあれ喋ります。発音なんて気にしません。通じればいいのです。

日本人妻を持つフランス人が、「日本語が話せる」とフランス語で自慢してきました。確認してみると、知っている言葉は「ブウブ」(お風呂のことらしい)と「オサンポ」のみ。ほら、ビックリするほど図々しいですね。見習いましょう!

皆さんは、外国人に「駅をどこですか」と道を聞かれて笑いますか?逆に考えると、少々の間違いを誰が気にするのでしょうか?
この壁を乗り越えないと先に進むのは難しいのではないでしょうか?

もっとラクな方法はないのでしょうか?

釣りをしている人のイラスト
得意なことから話してみる。
「ガーデニングの賞を取った個人宅を訪問する」というニュージーランドのツアーに行った時のことです。お客様と家主の間に入って通訳しなければなりませんでしたが、私はガーデニングの知識がほぼゼロのため、大変不安でした。

「困ったなぁ」と思いつつ間に入っていたのですが、「○○についてですが。。」とさわりだけ通訳すると、趣味の合う人同士なので、後は私なしでやり取りが始まったのです。
そうです、私の一夜漬けにもならない知識の通訳より、趣味の合う人同士のほうがよほど意思疎通ができていたのです。

私は旅行に必要な知識や、歴史、文化などの話はできても、他は知らないことだらけです。
もし、現地ドライバーとお客様の共通の趣味が「釣り」だとしたら、私の通訳は不可能であり、不要ではないでしょうか?私には何の知識がありませんので。

スポーツ、音楽、ゲーム、アニメ、専門的な仕事。誰にでも好きなこと、得意なことはあるのではないでしょうか?それについての文章は、私よりよほど理解して読めるのはずです。

まず得意なことから話し始めてみるのはいかがでしょうか?
今はオンラインで英会話のレッスンが受けられる時代です。なるべく趣味の合いそうな相手をリクエストして実践してみてください。
好きなことで話が弾めば、いつの間にか苦手意識が克服されていくことと思います。

水上コテージのイラスト
旅行先で自分で話したい?

「せめて旅行先で自分で動けるようになりたいのよね」
一般的な会話をしたいというより、ピンポイントで旅行の時に自分で手続きや観光ができたら、という考えの方は多いです。

その場合は、基本的なやり取りを暗記してしまうのが良いでしょう。
空港、ホテル、レストラン、チケットを買う、道を聞くなど。パターンを覚えて実践あるのみです。
頑張ってみてほしいのですが、私の失敗も参考にして下さい。

私の失敗とは?

私が添乗員になるずっと前に、初めて一人でアメリカ旅行に行った時の事です。ホテルに着いて、予約してあることをフロントで伝えました。
大好きな英語を自分の旅行で実践できると、ドキドキしつつも練習を積んでから発した言葉でした。’ reservation ’の発音も完璧、と自己満足したのも束の間。

これが失敗でした。練習しすぎて上手くなっていたため、相手は私がしっかり話せる人だと思ってしまったらしく、ものすごい早口で何かを言ってきたのです。
私は困り果てて頭が真っ白。仕方なく「More slowly, Please」と返すと、相手は不思議そうな顔をしていました。

これ以降は、スラスラ言えることでもわざとゆっくり話しました。すると相手も私のレベルを考えてゆっくり話してくれるようになりました。
現在は早口で話されてもよほどの事でない限り、内容を理解し返事ができるようになりましたが、慣れないうちは背伸びせず話すほうが良いと学びました。

💬
添乗員になってフランスに行った時、現地のドライバーに「フランス語ができないから、英語でお願いします」と、かなり上手にフランス語で言いました。
ドライバーの目が点になっていました。

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