日本人の質問⑤英語の上達法~私の勉強法~

話をする女性二人のイラスト
 何で英語が話せるの?留学したの?

ツアーの添乗中、お客様からよく質問されます。
「留学してたんでしょ?」「帰国子女?」
「英語が話せていいわねぇ~」

いいえ!留学もしていないし、帰国子女でもありません。勉強したからです。

1.私の実力?

「英語ができる」と言っても漠然としていますね。
「英検」や「TOEIC」は資格やレベルを表すためには有効ですが、「話せる」という意味で私にはあまり価値がないように思えます。
ちなみに英検は高校1年の時に「2級」を取ってから受験していません。

「TOEIC」は日本での試験が始まった頃に受験し、600点位だったと思います。すっかり忘れたころに有名な試験になりましたが、こちらも話せることとは別の勉強です。
就職や会社で必要な場合は資格として有効ですが、私の現在の仕事には何点かということはあまり重要ではないと思っています。その後は受験していませんので、現在自分が何点くらい取れるものなのか?は不明です。
ただし、以下の業務を何とかやっていることはお知らせすることができます。

添乗員として、空港やホテルでの手続き、現地ドライバーとのコミュニケーションが基本業務。そして何よりも英語ガイドの通訳が英語力の必要な業務です。
海外の観光の際、日本人ガイドや日本語ガイドがいる場所ばかりではないので、英語ガイドにお世話になることも多いのです。ネイティブではないクセのある英語で何を言っているのかわかず、苦労したこともありました。

観光地について必死調べ、出てきそうな単語や表現を予習することで何とかしのいできました。大まかな歴史はもちろん、建築史、美術史、宗教、音楽、自然、文化。。。いくら勉強しても追いつかないくらい大変でした。

今回は、私がどのように勉強してきたかをご紹介します。
かなり頑張った勉強法なので、ここまでできないという方のために、次回は語学習得に向いている人や、効率的に勉強する方法をご紹介してみたいと思います。

2.私の英語履歴

・小学3年の時、カレン・カーペンターの歌声にハマり、ワケも分からず歌い出す。
・中学1年の時、友人の影響でビートルズに夢中になり、自分で歌詞を訳しつつ歌いまくる。
・外国のロック、ポップス、ソウル系の多くのアーチストの音楽を聴きまくる。
・中学、高校と英語の勉強をかなり必死にする。おかげで英語の成績は常にトップクラス。
・大学は社会学系の学部だったため、英語は一般教養の授業のみ。
・大学2年の時、友人と週1回、2時間の英会話クラスに通う。(あまり上達せず😢)
・大学時代のアルバイト先の都内野球場で、外国人選手が連れてくる子供たちと戯れる
・OL生活約6年の後、旅行業務取扱主任者の資格を取得し、添乗員になる。3回目の海外が添乗業務。心配でしたが意外に話せた。(空港手続き、ホテルのチェックインなど)
・旅行英語はもちろん、添乗に必要な英語(例えば教会の説明に必要な単語など)を必死に勉強。
英語のテキスト

3.私の勉強法

英英辞典を使う。

高校からは主に英英辞典を使っていました。

例えば ’ answer ’ という単語には、' to speak or write to someone who has asked you a question or spoken to you ' という解説が出てきます。

英単語➡日本語訳ではなく、英単語➡英語での解説を読むのです。

では、次の解説から単語を想像してみてください。' a piece of equipment that makes a loud sound as a warning ' は ' siren '(サイレン)です。このように「辞書を引く」というより、「辞書を読んで」いました。 

英語のテキスト
日本語を書いていない本で勉強する。

大人になって本気で英語の勉強を始めた時には、写真にあるような、全編英語のワークブックを利用しました。文法も英語の解説です。

 ' I will 'と' I’m going to ' は共に「~します」という訳になりますが、違いは分かりますか?
' I will' は話している時に決めたこと、'I’m going to 'は、すでに決たことを伝えているという差があります。写真中のピンクの線を引いたところがその部分です。

4.できない人とは?

このように書いていくと必ず、「できる人はいいけど、私にはムリ」「それができないから困っているの」という人がいると思います。でも、やってみてはいかがでしょうか?「できない、できない」という人は、羨ましがるばかりで結局やっていないのです。

最初に書いた通り、私は「勉強した」のです。何もしないで、話せるようになったわけではありません。ただし、多くの人のように「話せたらいいわね」ではなく、「絶対、話せるようになりたい」という目標がありました。
中学、高校で受けた授業は皆さんと同じですが、多くの方より自分で努力したことは確かです。

5.英語ができて良かったこと

私は理数系が苦手です。学校を卒業するための努力はしましたが、決して良い成績ではありませんでした。理数系関連の仕事をしたいと考えていたらもっと努力したかも知れません。
でも、英語は絶対できるようになりたかったのです。
英語で話せるようになりたいと思ったら、まず好きになること、出来た時の嬉しさを目標に始めてみてください。

大人になって、ポール・マッカートニーの来日コンサートに行きました。ポールが話していることが解る!と大興奮でした。この日、今までの努力が報われたと思いました。

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