チャーミングな人・日野原重明先生

添乗員としてあちらこちらにに出かけている
日野原重明先生
と、思わぬ所でいわゆる有名人に会うことがあります。ダライ・ラマにも会ったことがあります。(後日紹介します)

カナダのナイアガラの滝が見えるレストランで日野原重明先生にお会いしました。
こちらは30名ほどの団体ツアー。少し離れたテーブルに数名で来店している日本人がいることには当初から視界に入っていました。
私はトイレの場所を確認して席に戻る途中、品の良い老紳士がTVなどでお見かけしたことがある日野原重明先生であることに気づきました。
日野原重明先生

日野原重明先生は1911年生まれ。2017年に105歳でお亡くなりになりました。
医師として特に有名だったことは、1995年の地下鉄サリン事件の時に、当時院長をしていた聖路加国際病院に多くの被害者を受け入れて治療にあたったことでした。これは病院の廊下や待合室の壁にも酸素用の配管を約2000本設置し、大事故や災害に備えていたからできたことでした。

講演会や寄稿しているエッセイなどが数多く書籍化され、ベストセラー作家でもありました。

私のツアーのお客様も徐々に気づき始めて、ざわざわしていました。
「一緒に写真撮ってほしいわ~」と頼まれたので、
「ご高齢(当時95歳位?)だし、プライベートのようなので、遠慮しましょう」などど言っている様子を察したのか、「いいよ、いいよ。一緒に写真撮りましょう!」と手招きしながら声をかけてくださいました。
「お騒がせしてすみません」と、私が恐縮していると、「新しい本が出たから、日本に帰ったら買ってね~!」とおっしゃったのです。

盛り上がっているツアー客をがっかりさせないためなのか?恐縮している添乗員を可哀そうだと思ったのか?
笑顔で新刊の宣伝をして下さったことで、皆さんがドっと笑ったのでした。私も一緒になって笑い、気付いたら「ご迷惑をおかけした」という気持ちが少しだけ軽くなっていました。

なんて素敵な人だろう!ご高齢の紳士なのに、なんてチャーミングなお人柄だろう!
すっかりファンになってしまいました。
人としてこうでありたい、という目標にさせていただいてます。勝手に!

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