朝から号泣
NHKの朝の連続テレビ小説「あんぱん」を見ています。今日は家業の石材店の奉公人・豪ちゃんが出征するというシーンでした。
密かに思い合う豪ちゃんと次女の蘭子。いよいよ出征のために故郷に帰るという時にやっと二人は思いを打ち明け、「戻ったら夫婦に」と約束を交わしたのでした。
それを察した母親が、蘭子の着替えを持って追いかけてきます。「今夜は帰らなくていいから。花嫁衣装も準備できなくてごめんね」と蘭子を送り出すのです。
最後は幸せそうに肩を寄せあって夜汽車に揺られる二人のシーンで終わりました。久々にTVドラマで大号泣でした。
「あ・うん」のオマージュ
このドラマの脚本は中園ミホさんです。押しも押されぬ人気脚本家ですね。私は「Age,35恋しくて」(これも大号泣でした)や「やまとなでしこ」「ハケンの品格」などを楽しく見ていました。朝ドラは「花子とアン」を書いたそうです。
中園ミホさんついて詳しくはわかりませんが、今日の「あんぱん」は絶対に向田邦子脚本のHNK ドラマ「あ・うん」へのオマージュですよね?中園ミホさんは絶対に「あ・うん」のファンですよね?
「あ・うん」「続 あ・うん」はNHKで1980年~1981年にかけて放送されたドラマです。放送中の「あんぱん」と時代設定はほぼ同じでしょう。詳細は省きますが、主役の夫婦の一人娘のさと子の恋人が出征することになります。共産主義者(アカ)で特高に睨まれての出征だから最前線に送られ、生きて帰ることはないと思われます。
叶わぬ自分の思いを乗せるかのように「行きなさい。今日は帰ってこなくていいよ。おじさんが責任を取るから」と送り出すのです。さと子役の岸本加代子さんのその時のシーンの大きな必死の目が、今でも私の記憶に焼き付いています。
母親役の吉村実子さんが「普段着で嫁にやってしまった」とつぶやくのも今日の「あんぱん」と同じですね。ここで私の頭の中には「あ・うん」のテーマ曲「アルビノーニのアダージョ」が大音量で流れていました。大好きなドラマのオマージュでした。「あ・うん」の時同様に最高に号泣しました。
「あ・うん」の再放送していただけないでしょうか?今どきのテレビドラマよりよほどおもしろいです。向田邦子さんが飛行機事故で無くなったのは、テレビドラマ界の大損失でしたね。「続・続 あ・うん」が見たかったです。
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