私の勉強法⑥写真とわかりやすい資料

写真がいっぱい

旅名人ブックス
今回ご紹介するのは、日経BP出版センターの「旅名人ブックス」シリーズです。カラー写真が豊富なうえ、国によっては400ページにもなるのでだいぶ重い本です。

このシリーズが特に役立つと思うのは、現地でガイドが付かず、添乗員が自分で案内しなければならない時です。町や観光地ごとに写真が多いので、町に到着してからの徒歩での観光などでは、イメージトレーニングがしやすいのです。

旅名人ブックス
もちろん今では地図アプリを利用すればでいくらでも現地の様子がわかりますが、10年前くらいまでは、現在のような精度での利用が難しかったため、出発前のイメトレはこのような本に頼っていたのです。

添乗では、現地ガイドが付かない町も多いですし、ガイドと合流する前にランチタイムということもあります。町の中心を通ってレストランまで行かなければならない場合もよくありました。ツアー参加者を不安にさせないためにも「初めてだからわからない」などと言っている場合ではないのです。

資料も詳しく

また、普通のガイドブックよりさらに詳しい資料や記述が見られることも大いに役立ちました。前述したように、歴史の勉強は授業と定期試験しかしてこなかった私なので、改めて勉強しなおさなければならないことだらけでした。
旅名人ブックス

2枚目の写真はクロアチアの世界遺産の街、スプリットにゆかりのローマ帝国皇帝ディオクレシアヌスについての記述です。ディオクレティアヌスが行った「ローマ帝国4分割統治」についての図解も解りやすく載っています。

3枚目の写真はイタリアのルビコン川に関する記述です。通常のツアーではまず行くことがない、通ることもないエリアにありますが、「添乗員さん、有名なルビコン川ってどこにあるの?」なんて聞かれた時に、「わかりません、知りません」とならないように、知識としては知っておきたい場所ですね。

ツアー添乗に行く前の限られた時間の中で、ポイントを絞って勉強できることは本当に有り難い本です。このような本がなければ、何を勉強したら良いのかさえ私には判らなかったでことしょう。

残念ながら

現在、ほとんどのシリーズが絶版になっているようです。アマゾンなどのサイトでは見つけることができましたので、興味のある方は探してみて下さい。

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