久々のファントム
自称「ファントムに魅入られた」添乗員です。ミュージカル「Love Never Dies」に行ってきました。前回は2019年、ファントムは市村正親さん、クリスティーンは平原綾香さんでした。
日本のミュージカルに目覚めたのは市村さんがエンジニアを演じる「ミス・サイゴン」を見てからです。キム役は新妻聖子さんでした。今回も市村ファントムを見たかったのですが、なかなかチケットが取れず、最初に本日の石丸ファントムのチケットが手に入りました。来月は市村ファントムのチケットも手に入れましたので楽しみですが、石丸ファントムにもワクワクしながら行きました。
2019年の時とはセットがマイナーチェンジしていましたが、場面転換もスムーズで前よりスッキリした印象でした。でも、それに合わせて演技しながら移動する役者さんの大変さが思われました。
本日のキャストは
主なキャストは以下の通りでした。
ファントム 石丸幹二
クリスティーン 真彩希帆
ラウル 田代万里生
メグ 小南満佑子
マダム・ジリー 香寿たつき
グスタフ 植木壱太君
石丸幹二さんはテレビでは見ていますが、舞台を見るのは初めてでした。実力はわかっていましたが期待以上で素晴らしかったです。クリスティーンを亡くして涙するシーンでは頬を涙が伝っているのが見えました。
真彩希帆さんは初めて知った方でした。美しさと、品の良さ、母としての愛情がしっかりと伝わってくる役作りでした。歌も期待以上で素晴らしかったです。
田代万里生さんは「エリザベート」「スクルージ」前回のLND以来でした。今回もステキな容姿と歌声で魅了してくれました。LNDの場合、役まわりが損ですが、充分ステキでした。
メグは小南満佑子さん。この方も初めて知りました。LND はメグの物語です。ファントムと共にパリを逃れ、ニューヨークにたどり着き、政治家や資本家、有力者とのコネクションのために身を挺して(枕営業?)までして尽くしてきたのに、結局クリスティーンに勝てないことで絶望してしまいます。明るい歌とダンスのステージと、暗い感情をよく対比して演じていたと思います。
マダム・ジリーの香寿たつきさん。前回2019年では鳳蘭さんのマダム・ジリーでしたので、今回が初めてでした。見せ場でしっかりと表現されていて安定感がありました。
今回特筆すべきはグスタフ役の植木壱太君でした。子役といえども、歌・演技共に実力がないとできない役です。ボーイソプラノの伸びがよく、充分感心するに足る出来映えでした。
カーテンコールは総スタンディングオベイションでした。役者さんたちが掃けた後も、オーケストラが演奏している間はほとんどの方が立ったまま聴き入っていました。
不思議だったこと
舞台は約1時間づつの1幕、2幕の構成でした。間に20分の休憩があるのですが、その時に不思議なことがありました。私の席はグランドサークル(GC席)でしたが、この階にはトイレが1ヶ所で、女性用の個室は4つのみ。そのうち洋式3、和式1です。
短い休憩時間にトイレには長い列ができました。私が並んだ時点で、幕間にトイレに行けるか微妙な所でしたが、私の後ろにも数十人が並んでいました。「絶対この人たちは休憩中にトイレに行けないよね」と私は心配をしていました。
自分がトイレを済ませ席に戻ろうとすると、先ほどまで並んでいた人たちが全くいなくなっていました。同行者によると、スタッフが別のトイレに誘導していたというのです。誘導するトイレがあるなら、なぜもっと早く声をかけないのでしょう????
「古い劇場あるある」で女性用のトイレが充分でないのは仕方がないのですが、それなら、男性用トイレを女性専用に開放するなどの工夫がほしいと思いました。今回も9割以上が女性客でしたので、男性用トイレには数人が入っただけでした。スタッフが常に見回っているのに、そんな考えにはならないのでしょうか?
普段、歌舞伎座のズラ~っと両側に30位並んだトイレを見ている私には、日生劇場のその状態が不思議で大変ストレスでした。来月も市村ファントムを見に行きますが、その時の席が休憩時間にトイレに行きやすいかをしっかり確認してしまいました。
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