オフシーズンのナイアガラ

オフシーズン直前

ナイアガラの遊覧船
先日ツアー添乗でナイアガラの滝に行ってきました。ナイアガラの滝は一年中見ることはできますが、真冬はマイナス20℃になることも珍しくない地域です。滝の水しぶきが周辺の岩場に氷結し、氷柱状になる部分もあります。冬ならではの景色になり、ステキです。

それでも、春から秋のシーズンと比べるとかなり観光客は少なくなります。このため観光施設や土産店等で営業休止や時間短縮が行われています。私が行った11月上旬は観光シーズンの最後といった時期でしたので、まだ何とか遊覧船などが通常営業している時期でした。11月下旬からは本格的な冬シーズンに入り、イルミネーション等がクリスマス仕様になりますが、遊覧船の営業は終わってしまいます。

ナイアガラの遊覧船

ナイアガラの滝の遊覧船というと、以前は「霧の乙女号」が有名でした。2014年から霧の乙女号は対岸のアメリカ側からの観光船になっており、日本の観光ツアーでよく利用するのはカナダ側の「ホーンブロワー」という船会社になっています。ルートは以前の霧の乙女号と同じです。
ナイアガラの遊覧船
遊覧船の定員は何と700人です。本当に700人乗っていることはほとんどないと思いますが、ハイシーズンには500~600人乗ってることが通常で、2枚目の写真のとおり、まるで難民船のように身動きが取れないこともあります。船が出発すると左手にアメリカ滝、正面に馬蹄型のカナダ滝、カナダ滝の滝つぼ近くに行き、Uターンして戻ってくるまでの乗船時間は約20~25分です。

ホーンブロワーの遊覧船は2階建ての船で、滝の間近まで行くのでビニール製のポンチョが乗船前に配られます。フードが付いており、170㎝位の身長の方なら膝下あたりまでの長さがあります。袖の部分が肘くらいまでで短いのが難点です。2階にいれば屋根がありませんので、嫌でも濡れます。風向きにもよりますが、ポンチョのすき間から水が入り、頭髪などはビショビショになることもあります。

船に乗る前には必ず「濡れませんか?」とお客様から質問されます。私としては「せっかくナイアガラの滝に来たのだから、思いっきり濡れてみてはいかがですか?」と答えます。日本より乾燥していますので、その後の観光中にすぐに乾くからです。しかも、難民船のように満員の場合、乗船のタイミングでは濡れたくなくても自分で行く場所を選べないこともあります。

しかしながら11月に水しぶきをかぶるのは風邪をひくリスクがありますので、今回は濡れたくない人は「1階の屋根の下に透明な仕切りがある室内もあります」とご案内しました。そこなら濡れませんし、空いていたので2階も1階も船内を自由に移動することができました。

久しぶりに乗船してみました

ナイアガラの遊覧船からの滝
せっかく空いている時期の遊覧船なので、添乗員の私も久しぶりに乗ってみることにしました。

まず、今回は乗船している人数が50人位だったので、乗船・下船にかかる時間がかなり短縮されていました。このため、運行時間が30分位(以上?)と長かったように感じました。滝つぼ近くで延々と左右に滝の景色が広がっていました。

「普段こんなに長くないよね?」と同行したガイドさんとも話しました。50人位しか乗っていないのと、500人乗っているのでは、乗船下船にかかる時間がかなり短かったからでしょう。おかげで、久々のナイアガラクルーズを満喫することができました。

滝つぼ近くの展望台「テーブルロック」でも、ハイシーズンは人を避けて写真を撮るのが難しいのですが、今回のお客様は余裕で自分たちだけの滝との写真が撮れました。オフシーズンで心配しましたが、オフシーズンならではの良さを感じることができました。

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