日本の衰退を感じてしまった

メトロポリタン美術館
かつての輝きはない?

かつて海外旅行先の観光地で見かけるアジア人と言えば日本人でした。パリに行っても、アメリカに行っても出会うアジア人は日本人と言うことがほとんどでした。

ところが今や多くの活気のあるアジアの国々が裕福になり、観光地でも日本人はかえって目立たなくなってしまいました。

日本では長きにわたるマイナス成長、コロナ禍での旅行の自粛、やっと旅行できるようになったら昨年からの急激な円安と物価高。旅行しようという明るい気持ちになれないのは仕方がありませんね。

メトロポリタン美術館の館内案内
日本人はもはや多数派ではない

それを実感する出来事がありました。先日アメリカツアーの添乗で各地に行きました。ニューヨークでメトロポリタン美術館に行った時のことです。

5年前にはあったものが無くなっていたのです。それは館内の平面図を表した案内マップです。2枚目の写真の日本語版は私が5年前にもらったものです。

今回もお客様に日本語版を配るために、インフォメーションに行ったところ、日本語版が見当たりませんでした。スタッフに聞いたところ、日本語版はもう置いていないという返事でした。英語版は、日本語版が無かったためにもらったものです。

中国語の案内マップはあったのに、日本語版がないのです。自分の今までの「日本語版は必ずある」という認識が、今や間違っていることに改めてがく然としました。

日本は衰退してしまった

お金が飛んでいくイラスト
もちろん多くの場所でまだ日本語版は用意されています。ワシントンのナショナルギャラリーにもありましたし、設立自体に日本人が深く関わり、多くの浮世絵を保存するボストン美術館にも日本語版はありました。

それでも日本が、日本人が元気な時代は終わったことを実感しました。かつての輝きを取り戻す日は来るのでしょうか?



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