南海トラフ地震警報
先日の地震の影響は広範囲に広がりましたね。私は高知よさこい祭と阿波踊りのツアー添乗に行く予定でしたが、ツアー自体が直前で中止になってしまいました。
ニュース映像で行く予定だったお祭りの観覧席がガラガラだったのを見ました。私も残念でしたが、楽しみにしていたお客様や祭りの参加者はもっと残念だったことでしょう。天災への備えはもちろん大事ですし、何かあったらと考えると安易にツアーでお連れすることもはばかられます。難しい問題ですね。
2011年3月11日の東日本大震災では多くの被害が出ました。家族を亡くした方、仕事を亡くした方、ケガの後遺症やPTSD等で仕事ができなくなった方、いまだに家に帰れない方、転居を余儀なくされた方、原発問題とあらゆる苦難の連続です。
震災のあった年の秋ごろから、被災地応援ツアーが実施されました。当時はまだまだ爪痕の残る場所でしたので、震災の怖さや影響の大きさを肌で感じ、涙を流すツアー参加者も多くいらっしゃいました。
避難所での生活
被災された方が「語りべ」としてお話をして下さる機会もありました。その中で一番印象的だったことがありました。「避難所で一番嬉しかった食べ物は何だったと思いますか?」と語り部の女性が私たちに質問してきました。
報道などで見る避難所の様子はごくごく一部です。有名人が炊き出しに行ったりしている様子をテレビ等で視ましたが、小さな公民館やお寺で肩を寄せ合った方も多かったそうです。被災当初はおにぎりやカップラーメンが多かったそうです。調理ができる設備があればカレーや焼きそば、温かいみそ汁やスープなども配られたそうです。
語り部の女性が避難所で一番うれしかったのが「あずき缶」だったそうです。「何でもありがたかったけれど、震災後2週間位経ってから配られたあずきの缶詰が何より嬉しかった」「乾パンやお水も大事だけれど、ホッとできる食べ物があると、恐怖や緊張から一時でも解放されるものです」と話してくれました。
ツアーのお客様と「帰ったら防災グッズの中に加えましょう」と話しました。実際に体験した方でないと解らない、私達には想像もできないことでした。皆様もあずき缶1つに救われることがあるかもしれません。この情報が役に立たないままであることが一番ですが。
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