全盲の方との海外ツアー
入国審査を心配しましたが、私が係官に全盲であることを説明するまでもなく、問題なくスムーズに通ることができました。
ホテルでもレストランでも奥様とお嬢様が介助していましたので、私がしたことと言えば、観光場所と景色の説明くらいでした。後天的な全盲の方でしたので、色の説明などをするとイメージが解かるとのことで説明のし甲斐がありました。その都度「ありがとう」「ありがとう」をたくさん言って下さるステキな方だったので、私としても嬉しく、やりがいを感じることができました。
困ったこととは。。。
唯一困ったことがありました。観光地やレストランでのトイレです。車椅子でも入れるようなトイレがある時は奥様が介助していましたが、それがない時に男性用のトイレに奥様やお嬢様が入ることはできませんでした。もちろん私もどうすることもできませんでした。
するとツアーに参加していた男性のお客様が、次々にお申し出いただき、その都度交代でトイレに付き添っていただけたのでした。
全盲のお客様とそのご家族が感じの良い方たちで、穏やかでユーモアもある方でしたので、早くもツアーの皆様がすっかり仲良くなっていたのでした。全盲の方がいらっしゃったおかげでかえってツアー参加者の間に一体感が芽生えていたのでしょう。
介助される方が、皆様が協力したいという気持ちになるような方だったのもステキでしたし、喜んで協力を申し出ていただいた参加者の皆様もステキでした。
トイレ問題だけはどうしようかと唯一困ったことでしたが、あまりにも簡単に解決してしまいました。全盲の方も、他の参加者の方たちも両方ステキな方ばかりでした。嬉しい誤算と、皆様の温かいお気持ちに感謝し、忘れられないツアーになりました。
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