合格を勝ち取りました
ひたすら勉強、勉強、勉強の1カ月を経て、10月に「一般旅行業務取扱主任者」試験の本番に挑みました。前年の「予行練習」と猛勉強(特にJR運賃計算)の成果もあり、12月に無事に合格通知を手にすることができました。
資格取得のため、以前正社員として働いていた会社は退職していましたので、試験終了から合格通知が届くまでは短期のアルバイトをしながら生活をしていました。年末が近づいていましたが、早速就職活動を始めてみました。
旅行業の就職活動
合格通知を手に就職活動を始めてみました。中途採用の上に当時は不況の真っただ中でしたから、なかなか難しいものがありました。
まず、中堅の旅行会社(今はだいぶ大きくなりました)の求人を見つけ、面接に行きました。オフィスに入って感じたのは、言いようのない「負のオーラ」でした。何かあったんですか?と心配するくらい暗い印象を持ちました。面接官の方も、やる気のない様子でしたので、受かったとしても働きたいと思える雰囲気はまったくありませんでした。
その時に私がなぜ転職したいと思ったのかを思い出しました。「毎日同じ人と」「毎日同じ場所で」「上司の顔色をうかがう」と言ったことが嫌だったのでした。
1日中新聞を読んでいるだけで、「忙しい、忙しい」を連発する上司には、いつも呆れていました。勤務時間中には頻繁に喫煙室でサボっているのに、女性社員が定時で帰る時には「女はいいよな~」と嫌味を言いながら残業代を稼ぐ男性社員。上記の旅行会社に行った時に以前の会社でのあれこれを思い出し、正社員でなくてもいいかな~?と考え始めました。
次に受けたのが、添乗員の派遣会社でした。ここでは、面接官が意地悪で横柄でした。私が未経験なことにため息をつかれてしまいました。募集要項には「未経験歓迎・研修制度充実」とあったはずでしたが。。。
たどり着いたのは。。。
そんな中、ある添乗員派遣会社にも面接に行きました。家族経営?といったような小さな会社でしたが、温かみのある雰囲気を感じました。大変な仕事であることや季節によっては仕事量が薄く、充分な収入が得られないかもしれないことも正直に話してくれました。
添乗員という未知の仕事ではありましたが、この人たちなら信用でき、安心して進んで行けるような気がしました。「私で良かったら、頑張ってみたいのでよろしくお願いします」と、所属することにしました。
添乗員の人材派遣会社ですから、いくつかの旅行会社に添乗員として派遣されるのですが、その前に基本的な業務についての研修が始まりました。
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