添乗員になるまで②資格を取ることに

資格をとることに 

海外旅行のイメージ画像
さて、「旅行関係の仕事に就く」と決めたものの困ってしまいました。私でも聞いたことがあるような旅行会社の中途採用の求人を当時はなかかな見つけることができませんでした。何より、何の経験もない私が採用されるとは思えませんでした。

旅行関係の仕事をしている知人もなかったので、実情もわかりませんでした。そこで、まずは仕事を続けながら旅行関係の資格を取ろうと思い立ちました。

どんな資格?

私が取得した当時は「一般旅行業務取扱主任者」という資格でしたが、2005年の旅行業法改正により、現在は「総合旅行業務取扱管理者」という名称に変わっています。「一般」や「総合」は「国内」に限定した資格に対し、海外旅行業務にも対応できるという意味があります。現在は、総合、国内と共に、「地域限定旅行業務取扱管理者」という名称の資格もあります。いずれも、官公庁が所管する「国家資格」です。

旅行業務を取り扱う営業所はこれらの資格を持つ者を責任者として選任し、都道府県知事に届けなければなりません。国内外の旅行を取り扱う場合は「総合」、国内旅行のみを取り扱う場合は「国内」の資格が必要です。つまり総合旅行業務取扱管理者の資格があれば、海外旅行も取り扱う営業所の責任者になることができ、更に言えば、自分で旅行会社を運営することもできるのです。

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どんな試験?

現在の試験科目は
①旅行業法及びこれに基づく命令(100点満点)
②旅行業約款、運送約款及び宿泊約款(100点満点)
③国内旅行業務(100点満点)
④海外旅行実務(200点満点)

私が受験した当時はもっと細かく科目が分かれていたという記憶があります。国内の鉄道、船舶の運賃計算や、航空運賃の計算がそれぞれ試験科目、地理、文化、英語がさらにひとつの科目だったようにも記憶していて、全部で8科目だったと思います。(???)

旅行会社に勤務している場合は、指定の研修を受け、その試験に合格していれば①と②の試験は免除になります。私のような場合は全科目受験が必須でした。

ここまで調べてみても、当時の私にはまだその大変さが解かっていませんでした。

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