添乗員のグチ⑬添乗員は特別室?

添乗員ってどんな部屋に?

ヴィクトリアの州議事堂
ツアーに参加した時に、添乗員がどんな部屋に泊まっているのか気になったことはありませんか?

カナダのあるホテルでは、お客様は普通のツインルームなのに、添乗員は毎回州議事堂が見えるスイートルームをいただけました。

ハワイのとあるホテルでは、海側でないことはもちろん、窓を開けたら、30㎝先が壁だったことがありました。オーシャンビューでないことはもちろん、壁ビューだったのです。30㎝あるので、いざという時には何とか避難はできそうですネ。

国内のホテルでは、添乗員や乗務員さん用のシングルルームを用意していることも多くあります。そうでない場合も、改装前の古い建物の部屋や、駐車場側の景色の良くない部屋などになる可能性が高いです。業務ですし、寝るだけと割り切っているので特にがっかりすることもありません。

ホテルのシングルルーム
最近の高級ホテルでは、お客様と同じような部屋をいただくこともあります。業務用の部屋を作っていないうえ、周辺に他の安いホテルがない場合が多いからです。ありがたいような、申し訳ないような気持ちと同時に、「ラッキー♬」と心の中で思っています。

今日は特別室?

あるお正月の温泉宿のフロントで、「添乗員さん、今日は特別室ですよ」と言われました。「え~、そうなんですか?ありがとうございます」とお礼を言た私でしたが、肝心のルームキーがいただけません。「部屋番号を教えていただければ自分で行きます」と言っても、仲居さんが案内すると言っています。

不思議に思いながらついて行くと、そこは広~い和室でした。「80畳ありますから、好きなように使ってください。カラオケも使っていいですよ」とのことでした。見るとカラオケはありますが、テレビはありません。もうおわかりになりますよね。宴会場だったのです。

ホテルの宴会場
お茶セットとポットがテーブルの上にあり、すでに80畳の真ん中に布団が一組敷いてあります。入口の襖を閉めて、中からのみ鍵をかけることができるようになっています。つまり、部屋から出る時は貴重品を持って行かないといけないのでした。まあ、満室だから仕方がない。。。と諦めていましたが、後から大変なことがわかりました。

その旅館は、宴会場の先に大浴場があるのです。朝の5時から深夜1時まで、廊下を行き来する人のスリッパの音と話し声が聞こえます。宴会場なので、ドアではなくて襖のため、音がよく響いて聞こえてくるのです。いくら神経が太い私でも、なかなか眠れませんでした。

しかもよりによってその宿は3連泊だったのです。さすがに2泊目には寝不足で辛い状態になりました。フロントで「最後だけでも普通の部屋になりませんか?」と聞いてみました。すると「今日は空きがありますからいいですよ」と、嬉しい返事。そしてやっと最後の3泊目に安眠できたのでした。めでたし、めでたし。

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