四万温泉
昭和29年に国民保養温泉地の第1号に指定されました。温泉の効能が顕著、湧出量が豊富、付近の景観・環境が良い温泉地として環境庁に認められたものです。
東京方面からは関越自動車道渋川伊香保ICから約1時間。鉄道を利用の場合は、JR吾妻線中之条駅から路線バスで30分。他に高速バスの便が東京駅からあります。約3時間半~4時間で温泉街中心のバス停に行けますので、こちらは便利ですね。
四万温泉の起源は主に2つあります。ひとつは征夷大将軍坂上田村麻呂が入浴して発展したというもの。もう一つは、永延3年(989年)に源頼光の家臣・日向守碓氷貞光がこの地に訪れた時、どこからともなく童子があらわれて『汝が読経の誠心に感じて四万「よんまん」の病悩を治する霊泉を授ける。我はこの山の神霊なり。』と言いました。夢うつつにこの神託を聞いた貞光は、覚めて後に湧出する温泉を見つけた。温泉は「御夢想の湯」と呼び、神託にちなんでこの地を四万「しま」の郷と名付けたという伝説です。
四万温泉には
確実な数字ではありませんが、四万温泉には30軒ほどの宿がありそうです。古い温泉街ですが、ホテルによってはリニューアルされていますので、各ホテルのHP等で確認してみてください。
温泉街には散歩できる商店街もありますが、残念ながらさびれた印象でした。いくつか若いお客様を意識したピザ店やハンバーガー店などの飲食店もありますが、ホテルの中で完結できる施設の方が良さそうです。
重要文化財の積善館・元禄の湯
四万温泉中心部にある積善館は元禄4年(1691年)に現在の場所に温泉宿を作りました。本館手前から建物を見ると、「千と千尋の神隠し」に出てくる「油や」のイメージのままですね。一番上の写真の赤い橋も作品に登場しますね。
昭和5年に建てられた元禄の湯は当時としては、贅沢な大正ロマンの雰囲気の洋風の建築です。
現在の温泉のイメージと違い、大きな湯舟ではない時代の物なので、タイル張りの床に5つの浴槽が並ぶ造りとなっています。また、浴室の手前の脱衣所とは仕切りがありません。これも古い形式だそうです。
本館以外は宿泊者専用ですが、本館の元禄の湯は日帰り入浴も受け付けています。営業時間は10:00~17:30で、入浴代は1500円(税込)フェイスタオルと歯ブラシのセットも料金に含まれています。バスタオルのレンタルは別途550円必要です。元禄の湯の外には、飲泉場、足湯も設けられています。
本館内には湯上り処の休憩室もあります。元禄の湯は古い浴場ですが、湯上り処はリニューアルされた施設です。奥には自動販売機とコインロッカー(100円)があります。その先の客室の廊下の途中にトイレがあります。トイレもリニューアルされた最新設備です。
本館横には「積善や」というレストランがあります。営業時間は11:00~15:00で、昼食を食べることができます。単品から定食やドリンクまで色々なメニューがあり、ここもリニューアルした施設です。名物の釜揚げうどんや上州豚です。それぞれにセットメニューがあり1400円でした。
アニメのファンの方、レトロな温泉に入りたい方にお勧めですね。
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