淡路島で人形浄瑠璃を

人形浄瑠璃って? 

淡路人形座
先日、淡路島のツアーで淡路人形座という施設に行きました。学生時代から歌舞伎は数えきれないくらい観てきましたが、人形浄瑠璃は未体験でした。

淡路島では江戸時代初期から昭和の初めまで大小様々な人形座がありました。西日本を中心に巡業もしており、人びとの生活に根付き、娯楽と近世演劇史を担う重要な役割を果たしてきました。

ところが時代と共に新しい娯楽に人気を奪われ、昭和30年頃には急速に姿を消していきました。このため、財団法人淡路人形協会が設立され、本格的な保存活動が行われるようになりました。その保存と継承を目的として1964年に淡路人形座がでました。写真の建物は2012年に新しく開館したものです。

淡路島で人形浄瑠璃

淡路人形座は淡路島の南あわじ市中心部、港のすぐ前にあります。向かい側にはうずしおクルーズの乗り場や、道の駅があります。人形座にも駐車場がありますが、向かいの道の駅の無料駐車場を利用するともできます。1枚目の写真のとおり、階段を上がった2階が受付です。エレベーターもありますのでご安心ください。小さいながら土産売店やトイレもあります。
淡路人形座「戎舞」

入場料は大人1800円、中高生1300円、小学生1000円、3歳以上300円です。入場料には約45分間の鑑賞料も含みますので、定期公演の時間(10:00、11:10、13:30、15:00)に合わせて行くことをお勧めします。

特に10:00と15:00はバックステージツアーということで、舞台袖からの様子が見られたり、更に詳しく解説をきくことができます。演目は短くなりますが、貴重な体験ができますね。水曜日が休館日のようですが、祭日営業や振り替え休日があるようですので、HPで確認してみてください。

淡路人形座館内
演目は月替わりのようです。2月は「伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段」(八百屋お七の話)、「戎舞」(福の神えびす様が鯛を釣る話)の2つです。まず人形の説明から始まり、わかりやすい解説もあるので案してお出かけください。1体の人形を3人で動かし、細かい動きや表情を付けていきます。その繊細さと迫力に驚かされます。

人形浄瑠璃は「三業」と言う、三位一体の技芸です。ひとつは言うまでもなく「人形」、「太夫」は浄瑠璃の語り、「三味線」はそのまま三味線です。今回驚いたのは、観光施設でありながらも太夫と三味線がナマで登場したことです。録音でもおかしくないのに、本格的でした。

淡路人形座みやげ
上演中は撮影はできませんが、終演後に人形師、人形との撮影タイムがあります。お帰り時には、ここでしか買えない(?)「えべっさんのお福わけ」というせんべいをお土産にいかかでしょうか。1000円です。

ついでにうずしおクルーズも

淡路人形座の向かいにある港からうずしおクルーズに乗ることができます。約60分で、大人2500円、小学生1000円です。目の前ですので、時間を合わせて行くと楽しめることでしょう。

ひとつご注意があります。「うず潮の名所」というと、1年中、24時間うずを巻いているとカン違いしている人が大変多いのです。日により、時間帯により、うずの状態は違いますので、HP等で確認してからお出かけくださいね。

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