トラベルトラブル⑪直行便なのに?

スペインへの直行便がない頃

メスキータ
日本からスペインへのフライトといえば以前は「乗り継ぎ」が当たり前でした。私がツアー添乗で行った時に一番多かったのが、フィンエアーでヘルシンキ乗り継ぎ、次に多かったのがブリティッシュ・エアウェイズでロンドン乗り継ぎというパターンでした。

ヘルシンキの場合、空港自体がそれほど大きくなく、ユーロの国なので空港での買い物も問題なかったので、大好きでした。ムーミングッズが買えるのも、お客様から好評でした。

一方ロンドン乗り継ぎは、大人数を連れてのターミナル間の移動はかなりのプレッシャーでした。次のフライトまで充分に時間がない時もあり、保安検査で長い列ができていたりすると、かなり焦りました。また、買物でユーロ支払いができるものの、お釣りがイギリスポンドになってしまうのが難点でした。

イベリア航空
直行便に乗りました

ある時、イベリア航空が直行便の運航を始めたと聞きました。その話を聞いて間もなく運良く「マドリッド直行便で行くスペイン」というツアーに添乗することになりました。

出発は成田空港から。ゲートで待機していましたが、なかなか搭乗案内が始まりません。すると、遅延する旨と途中、デュッセルドルフで給油するとのアナウンスがありました。理由は重量オーバーとのことでした。

同じ便で行く乗客の中には少年サッカーの海外遠征チームの姿も見られましたので、「荷物が多そうなので仕方がない」と思いました。飛行機の荷物室のバランスも難しいものだと聞いたことがあります。2時間以上遅れてやっと出発。乗継便だったらかなり焦る遅延ですが、「直行便」という安心をかみしめながらの離陸でした。

ドイツで着陸するマドリッド直行便って?

ドイツのデュセルドルフ空港での機内アナウンスは、給油のために着陸なのでそのまま機内で待機するようにとのことでした。空港内に入れると期待していたので残念でした。

疑問を持つ女性のイラスタ
「直行便」と一口に言ってもいろいろなパターンがあることはわかっています。以前、JALのメキイコシティ便はカナダのバンクーバー乗り継ぎでした。バンクーバーで一度降機し、少々時間を過ごしてから再度搭乗し、同じ席でもう一度メキシコシティへ飛ぶというものでした。現在はノンストップ直行便になっています。

スペインへのこの便もノンストップ直行便のはずでしたが、結局マドリッド到着は、予定より3時間以上遅れました。

すべては安全のため

安全第一の航空運輸サービスでなければいけませんが、ある程度の予測をもって運行してほしかったです。これが日本の航空会社だったら、こんなことは起きなかったでしょうし、乗っている私たちも「スペインの航空会社だから仕方ない」というような諦めムードがあったことは否めません。日本の航空会社で同じことが起こったら、結構な苦情になっていたことでしょう。

添乗の仕事とプライベートも含め、何百回も飛行機に乗りましたが、このようなトラブルはこの時の1回だけです。

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