思わぬ訃報に接しました

訃報。

涙を流す女性のイラスト
明るくて才能にあふれ、元気そのものと思っていた同僚が亡くなったと聞きました。具体的な年齢は知りませんでしたが、まだ40代前半だったでしょう。私はしばし呆然とし、言葉が出ませんでした。知らせてくれた同僚が、かえって私を心配してしまうほどショックを受けました。

添乗員同士は、会社で会う時は「ツアーの打ち合わせ」という場合がほとんどです。それぞれ自分のツアーの準備があり、「おはよう。久しぶり。元気?どこ行くの」程度の話はしても、なかなかゆっくり話す機会がないのです。

同期の添乗員や、一緒にツアーに行ったことがある添乗員同士だと、「ランチ行こうよ」などと誘い合ったりもしますが、彼女とはお互いに顔と名前を知っていてお喋りはするけれど、個人的に誘い合ってどこかに行くというほどの関係ではありませんでした。

明るい感じの女性のイラスト
ステキな人

彼女は、いつ会っても「ステキな人だな~」と素直に思える人でした。明るく、親しみやすい人柄で、ツアーのお客様からも人気で、高く評価されていました。ツアーに出る時には、詳細な資料を作っている添乗員でした。地図はもちろん、海外ならその国の概要や、宗教、それに伴う注意事項などをプリントにして配布していたのです。

会社のコピー機の前で、その資料を見せてもらったことがありました。私は「そんなに資料作っているの?すごいね~」と感心するばかりでした。私は、行く場所にマル印をつけただけの地図をコピーして配るのがやっとでしたから、「私にはそこまでできない!」と心から尊敬していました。皆様もこんなステキな添乗員に会ったらラッキーですよね。

コロナ禍でツアーが少ない時期だったこともあり、偶然会社で会うことも少なくなっていましたが、一昨年、久々に皆で集まった時に、その中のメンバーの一人に彼女がいました。その時の楽しそうに話をしていた姿を思い出し、亡くなったという話が信じられませんでした。返す返すも残念でなりません。
女性2人か話しているイラスト

時間が薬になりました

実は私が彼女の死を知ったのは最近の話ではなく、4ヶ月近く前の話です。その時から彼女のことを投稿に残したいという思いがありましたが、悲しく辛く、なかなか文章にできませんでした。

でも、ステキな人だった彼女のことを記録に残したいという思いと、少しの時間がやっと私の心を奮い立たせてくれました。

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