相馬野馬追(そうまのまおい)
平将門が始めた野生馬の軍事訓練が起源と言われています。鎌倉時代以降は軍事訓練の取り締まりが行われましたが、神事という名目で残ったものです。戊辰戦争後は一度消滅しましたが、神社が中心となって再興を図り、明治期に復活したのだそうです。
祭のスケジュール
祭の行事は3日間にわたり、中日が本祭りです。本祭りの主な行事は次のようなものです。私が行くような観光ツアーでのメインは神旗争奪戦です。
12:00には、1周1000mの会場で甲冑姿の武者たちがその速さを競う「甲冑競馬」が行われます。
13:00からは、打ち上げられた花火の中から落ちてくる御神旗を騎馬武者たちが争奪する「神旗争奪戦」という行事が始まります。会場一面に沢山の騎馬が集まり、落ちてくる旗に向かって地鳴りが響く様子は圧巻です。
いつやるの?夏じゃないでしょ?
祭としてはたいへん素晴らしいのですが、私としてはできるだけ当たりたくないツアー添乗のひとつです。その理由は、祭が7月の終わりだからです。ここ数年の猛暑の中での祭りですから、甲冑を着て祭りに参加している人が一番大変なのですが、見ている私たちにとっても「苦行」です。広い会場にはほとんど日影がなく、祭見学も体力勝負なのです。
会場には15万人位の観客が集まりますから、観光バスを離れた駐車場で降り、徒歩やシャトルバスで会場に向かいます。この間も、炎天下ですから、行くだけで年配者などの体調が心配になります。今年の祭りでは、観客ら83人が体調不良を訴え、112頭の馬が救護され、2頭の馬が死んだそうです。今後の開催に関して懸念の声が多く挙がったそうです。
祭によっては「この日」というくくりがあるものも多く、変更が難しいものもあることと思います。が、今後は祭の参加者や見学に来る人達、動物愛護のことも考えた時期を選ぶという選択があっても良いと思いました。馬にとっても、甲冑を着る武者役の人にとっても、観客にとっても、近年の「猛暑」「酷暑」は度を越したものになっています。地球温暖化ではなく、すでに沸騰しているのではないかと思えるほどです。
東京オリンピックの時にも感じたことですが、昔の東京オリンピックは10月だったのに、なぜ今回は7月~8月だったのでしょう。アメリカ資本が夏の時期に放映したいから?という話も聞こえてきましたが、これこそアスリートファーストとは言えないですよね?
足音を立てて地球がおかしくなっています。私たちの考え方も早急に変えなくてはならないのではないでしょうか。
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