パキスタンの観光で
それでも、自由に歩き回って安全な国ではないということで、午前中はバスでの観光を行程に加えていました。ホテルのあるラワルピンディーは大きな町で活気のある様子がわかりました。歩いてみたい気はしましたが、バスからの眺めだけで終わりました。
次の観光は隣町のイスラマバードでした。
イスラマバードは1960年代にカラチから首都を移転させる目的で開発をした人工都市です。
こちらも、通りにバスを停めて写真撮る程度の観光でしたが、さすがに大きく立派な建物が並び壮観でした。
現地のガイドさんが、「国会議事堂です、大統領官邸です、一番大きなモスクです、○○省です、○○大使館です」と、次々に案内を進めていきました。
すると突然、バスの後方から大きな声が聞こえてきました。「ガイドさん、質問です」「はい、何ですか?」「この国の首都はどこですか?」と。元気な声の主はツアーに参加していた70歳位の男性でした。
この時バスに乗っていた全員が「えっ、ウソでしょ?」」という反応でした。国会議事堂、大統領官邸、各省庁、大使館。これだけ並んでいるのに、ここが首都でないと思ったのはなぜなのでしょう?
まったく説明を聞いていなかったのでしょうか?以前のカラチの印象が強かったからなのでしょうか?ただ、目立ちたかったからでしょうか?このお客様の様子は自分が良い質問をしたというような自信満々な様子です。
笑って終わりました
現地人のガイドさんは忖度なく言い放ちました。「国会議事堂って言ったよ。大統領官邸って言ったよ。お客さん、なぜここが首都でないと思いますか?」と。するとバスの中が爆笑に包まれました。
質問した方は「あっ、そうなの。」と返事。確かに何度も「ここが首都です」とは言わなかったかもしれません。それにしても、これだけ条件がそろっているのに、「首都はどこだろう」と疑問に思ったことが凄いですね。関西のお笑いなら、全員でズッコケているような質問でした。
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