誰も知らない有名企業

新幹線の車窓に

新幹線に乗っていると、車窓に気になる大きな看板が見えてきます。「727」って見たことありますよね？

以前は東海道・山陽新幹線の沿線のみで確認できた看板が、東北新幹線や、上越新幹線の車窓からも見えたのです。

ひんぱんに新幹線に乗車するのであまり車窓の景色を気にして見ていないせいで、たまたま今まで気がつかなかっただけかもしれません。「いよいよ東日本にも進出してきた」と思ってしまいました。今のところ長野・北陸新幹線では確認できていません。時間の問題で、近々設置されるのではないかと予想しています。

有名な看板なのに

727コスメティックスが野立て看板を始めたのは1979年。ライバル会社との差別化を図るために建てられたそうです。

調べたところ、東海道新幹線沿いに27枚、山陽新幹線沿いに20枚、東北新幹線沿いに14枚、上越新幹線沿いに4枚の看板が設置されているようです。長野・北陸新幹線沿いには、私が見ていない通り、まだ設置されていないようです。

ちなみに九州新幹線では、沿線の広告物設置が条例で禁止されているようですから、今後も看板が立つことはなさそうです。

さて、こんなに有名な看板なのに、727コスメティックスという会社の商品が販売されていたり、ＣＭとして放送されているのを私は見たことがありません。

コスメを紹介する雑誌には、市販されていないたくさんの通販の化粧品が載っていますが、その中にも727コスメティックスという商品は見たことがありません。周囲の人に727コスメティックスの商品を使っている人もいません。

こんなに有名なのに、誰も実体を知らないというのは一体どういうことなのでしょうか？気になっていたことでしたが、今回改めて調べてみました。

727コスメティックスとは

727コスメティックスとは、大阪に本社をおく、美容室に主な販路を持つ化粧品の研究・開発・製造・販売メーカーです。ヘアケア、スキンケア、エステ用の美顔器の開発も手掛けています。

一度聞いたら忘れない（？）社名の由来は創業者の誕生日が7月27日だったことに由来しているとか。創業日が1945年7月27日、本社と本社工場の電話番号の下4桁も0727だそうです。727という数字にこだわりを持つ会社なのですね。

727コスメティックスの商品を個人で買うことができないものかと調べてみました。一部のネットショッピングでは購入できるという情報もありましたが、727コスメティックスという名前で検索しても、ブランド名で検索しても商品は見つかりませんでした。看板の謎は解けましたが、商品にたどり着くことはできませんでした。