添乗員のグチ⑪あなたと飲むのは

夕食後にお誘いが

晩酌をしながら食事をしていたひとり参加の高齢男性のお客様。

他の人はもうすっかり部屋に引き上げているのに、飲みながらしゃべっているのでなかなか食事が終わりませんでした。

仲居さんも早く片付けて明日の下準備をして仕事を終えたい様子がわかりましたが、だからと言って「早く食べて下さい」とも言えず、仕方なく話の相手をしていました。

先ほどから、同じ話が10回も続いています。添乗員がいるから、まだいいと思ってゆっくりしているかもしれません。私もいい加減部屋に帰ろうかと考え始めた時。。。

この後、一緒に飲まない？

と、お誘いがかかりました。その前に余計な一言を添えてのお誘いでした。「仕事は終わったんでしょ？この後、一緒に飲まない？」です。

私は友人や同僚との飲み会は好きですが、お酒が飲めないので、お客様からのお誘いを嬉しいと思ったことはありません。「奢ってあげるから」という人もいますが、年長者で自分から誘っておいて割り勘はあり得ませんよね？

最も困るのは、誘われて嬉しいと思っているという大きなカン違いです。お酒が好きな人のことはわかりませんが、飲めない私には決して嬉しいお誘いではありません。

ハッキリ言います。一緒の部屋で夕食を食べていることさえも私にとっては仕事なのです。ですから、「あなたと飲むのは仕事です」と。しかも、残業代の出ない苦痛な仕事ですヨ。