カナダの山火事が心配です

イエローナイフが

イエローナイフの町
カナダのイエローナイフは私たち日本人にとってはオーロラ観光の町です。人口2万人。オーロラベルトの真下という、オーロラが見えやすい地域にあるため、9月から3月頃には、日本人の観光客が多く訪れる町です。

実際にオーロラを見るためには、郊外の湖畔など、町の灯りの影響をなるべく受けない場所に移動ます。写真のような小さな町で、そんなに街の明かりが影響するとは思えなかったのですが、少し町から離れると、中心部がどこにあるのかが、夜空の明るさではっきり判るほどです。オーロラの光を見るには、こんな小さな町の灯りでも邪魔になるということが、現地に行って良くわかりました。

オーロラ鑑賞の思い出

オーロラ観光に行くと、2枚目の写真のように、先住民のティーピーと呼ばれるテント式の住居で、オーロラを待つことが一般的です。

オーロラ観測の様子
中では、シカ肉のスープが出されたり、ドリンクやスナックをいただくこともできます。小さく見えている木の建物は、共有のトイレでしょう。イエローナイフでオーロラを見る時は、現地で貸し出しているつなぎタイプの防寒着を着ているので、トイレでの着脱が大変です。

私はラッキーなのか、オーロラツアーに行って見えなかったということはありません。一番すごかった時は、イエローナイフ行きのフライトで、飛行機がオーロラに包まれているのではないかと思えるほど、両側にずっとオーロラが見えていたことがありました。

この時はイエローナイフに着いてからも、ホテルに行くバスの中、観測場所に行く途中、観測場所に着いてからもずっとオーロラショーでした。上を見ているのに疲れたお客様に、「寝転がって見ましょう」と声をかけたら、皆様、雪の上に大の字に寝転がってオーロラを満喫していました。懐かしい思い出です。
カナダの山火事

山火事が迫っています

イエローナイフの町に、山火事が襲いかかっています。全住民に避難命令が出ているようです。幹線道路や、空港はとりあえず持てるものを持って非難している人で混雑しているというニュースを見ました。

何度も行った町が大変なことになって、心配でたまりません。できるだけ被害が少なくて済みますように祈るしかありません。
カナダの山火事マップ
元々乾燥した地域です。異常気象で気温が上がり、葉と葉が擦れて摩擦熱で発火したと言われているようです。日本の異常な暑さに、私たちは地球環境の急速な変化を実感していますが、カナダの大自然にも異常気象の影響があったのですね。

国家的な危機です

現在カナダではおよそ1500の地域で山火事が発生しているそうです。バンクーバー郊外のオカナガン湖畔の町ケローナにも、火の手が迫っているようで、数万人規模の避難命令が出ているそうです。
オカナガン湖畔ケローナ周辺は、ナイアガラに次ぐカナダのワインの一大生産地です。湖畔に町があり、丘陵地にブドウ畑が広がる、絵のようにステキな街です。
ケローナの町

湖畔で写真を撮ったり、のんびり散歩をしたり、予定外でしたがワイナリーに急遽立ち寄ったこともありました。ここにも私にとっては楽しい思い出が詰まった場所で、心配でなりません。

もう少しで秋になり、気温が下がれば鎮火すると期待されているようですが、ここまでの被害が甚大で、国家的な危機に思えてしまいます。

海外旅行が復活してきた今年、「久しぶりにカナダの紅葉ツアーに行けるかな?」と楽しみにしていましたが、中止になる可能性が高そうです。行けるところには行って、経済的に少しでも応援したいと考えていますが、どうなることでしょうか?

世界各所で異常気象の影響が目に見える形で出てきています。環境を守るための私たちの行動も「待ったなし」のようです。

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