添乗員のグチ⑩大曲の花火

日本一の花火競技大会

大曲の花火
大曲の花火大会は、秋田県仙北市で毎年開かれる、花火師さんたちの競技大会です。最新のデザイン、技術を持ち寄った大会ですので、規模も内容も日本一と言って良いでしょう。

もうひとつ大きな花火大会として、長岡の花火が有名ですね。長岡は戦没者の慰霊から始まったものですので、大曲とは始まりから意味が違います。色々比較の方法はありますが、両方とも大変すばらしく、甲乙つけがたいですね。

小さな町に

大曲の花火の人ごみ
大曲は元々は大曲市でしたが、平成の大合併で新しくできた大仙市となりました。4万人弱の人口の大曲の町に、この日だけで60万~70万といわれる見物客がやって来ます。

夕方からは会場付近は車両通行止めとなります。私が担当したツアーも、遠くの駐車場にバスを留め、徒歩で会場の席まで歩かなければなりません。今回は片道約3kmでした。

ゆっくり歩けばそんなに大変ではなさそうですが、何しろ気温35℃の炎天下です。高齢のお客様も多くいますので、体力的に大変心配でした。やはり途中で「休みたい」「もう歩けない」との訴えが起こりました。何とか休み休み(だましまだし)席まで到着するのに約1時間かかりました。
汗をかく女性のイラスト

私のツアーは皆さんが席までたどり着きましたが、同僚のツアーでは、「もう無理~!」とバスに帰ってしまった方がいたそうです。

添乗員も人間です

お客様だけでなく、私にとっても炎天下の3kmは「苦行」の一言です。ここ数年、コロナで大きな祭りのツアーに行っていませんでしたが、久しぶりに張り切って出かけたら、ますますの異常な熱波にすっかり参ってしまいました。

添乗員だから大丈夫ということはありません。体力には自信はありましたが、最近の暑さには耐えがたいものがありますね。「来年のツアーは何とか避けよう」と決心してしまいました。

やっと花火が終わっても

やっと花火が終わり、少しは会場周りに涼しい風が吹きました。やれやれ、と一息つきましたが、本当の試練はそれからでした。

夜に車が渋滞しているイラスト
最寄りの高速道路のインターチェンジまで大渋滞。高速道路に上がったと思ったら、またまた大渋滞。通常なら1時間くらいで行けるホテルに、3時間かけて走りました。

旅館に到着後は、大浴場に直行でした。汗でベトベトの体を早くスッキリさせたかったのです。

以上、花火大会の報告でした。ステキな花火大会ですから、以上のことを覚悟の上、来年ぜひチャレンジして下さいね。私はたぶんもう行きません。スミマセン。

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