私の添乗ノート・フランス③エッフェル家の日本人

 やっと、海外ツアーも復活してきましたね。今後は私が今までに調べたり、見聞きしたなかで、実際その国に行った時に、バス移動の時などに現地の話題として話しているものを紹介しようと思います。ガイドブックに載っているような観光案内ではなく、添乗員さんたちがちょっとした話題として紹介できるようなものや、旅行者の皆さんがその国を理解するうえで、少しでも役に立つものになれば嬉しいです。

今さらエッフェル塔?

建設中のエッフェル塔
パリのエッフェル塔を知らない人はまずいないでしょう。観光で行かなくても、パリ市内に居れば、かなりの確率で目に入ってきますね。

さて、今年はエッフェル没後100年の記念の年だそうです。エッフェル塔はフランス革命100周年を記念したパリ万博に合わせて作られました。設計は鉄鋼技術の専門家であったギュスターフ・エッフェル。20年後には取り壊すということになっていたそうです。

当初、この塔はパリの町にふさわしくない醜いものとされ、激しい建設反対にもあいました。しかしできてしまえば、万博の開催された半年の期間で建設費の80%を回収してしまうほど人気を集めました。

壊される予定の20年後には、当時発明された無線通信に利用されることになり、存続が決定され、現在に至っています。

エッフェルの子孫と日本人妻
建設反対派の文化人たち、特に作家のモーパッサンは毎日のようにエッフェル塔のレストランに通っていたとか。理由は「ここがパリで唯一、エッフェル塔の見えない場所だから」と語ったそうです。

子孫に嫁いだ日本人


エッフェルの子孫に嫁いだ日本人がいることをご存知でしょうか?エッフェルの”曾曾曾孫”に当たるイエットマン・エッフェル・サバン氏に嫁いだのは日本人の由紀子さんなのです。映像プロデューサーとして日本に滞在していた時、居酒屋で由紀子さんにひとめぼれしたのだそうです。2人の息子さんにも恵まれ、彼らも日本語が話せるのです。

エッフェル家の最大の特典は、エッフェル塔に登る優先パスを持っていることでしょう。また、展望台の中の一室は、いまだにエッフェル一族のためのものだそうです。

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