私の添乗ノート・フランス①"Oui, Et alors?"

やっと、海外ツアーも復活してきましたね。今後は私が今までに調べたり、見聞きしたなかで、実際その国に行った時に、バス移動の時などに現地の話題として話しているものを紹介しようと思います。ガイドブックに載っているような観光案内ではなく、添乗員さんたちがちょっとした話題として紹介できるようなものや、旅行者の皆さんがその国を理解するうえで、少しでも役に立つものになれば嬉しいです。

ミッテラン大統領

ミッテラン大統領の写真
フランスのかつての大統領、フランソワ・ミッテラン。1981年~1995年の7年×2期、大統領職を務めた人ですね。現在の熟年層の方たちなら、リアルタイムでニュースなどを見ていた世代ではないでしょうか?

その仕事が評価される歴代のフランス大統領というアンケートをすると、1位はシャルル・ド・ゴール、2位がミッテラン、3位がジャック・シラクになるそうです。

ミッテラン大統領の主な業績は、生活保護費、年金の充実、週39時間労働などの現在の社会情勢に合わせた多く社会制度改革と死刑制度の廃止です。死刑制度に関しては日本とは違う部分ですが、14年間にわたり、多くの仕事を成し遂げた方ということがわかりますね。

サミット時の各国首脳の集合写真
2つの家庭

ミッテラン大統領には、第二次戦大戦中に結婚した妻と3人の息子がいました。また、愛人アンヌ・パンジョとの間に娘マザリーヌがいました。

これについては政治記者たちの間では公然の事実として知られていたことでした。ですが、政治の話でもなく、未成年の娘を傷つけてはいけないという配慮から、ニュースになることはありませんでした。大統領就任直後の記者会見で女性問題についての質問を受けたミッテランは、" Et,alores"(それが、何か?という意味)と答えています。

しかし、新人記者がスクープを狙って、アンヌとマザリーヌの写真を雑誌に載せてしまいました。これには、仲間内のマスコミ関係者からの非難が相次いだものになったそうです。

ミッテランの葬儀の時には、彼の遺言通り、アンヌとマザリーヌは棺の一番近くに寄り添っていたそうです。

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