クルーレストをご存知ですか?

乗客は入れないクルーレスト
ジャンボジェットの画像

航空機でのフライトは、長時間になると苦痛ですね。

ツアー添乗では選択肢がなくエコノミークラス席ですが、プライベートでの海外旅行では、なるべくマイレージポイントを使ってビジネスクラスで行くようにしています。

ある旅行の時は、パリまでのフライトをビジネスクラスにしましたが、快適過ぎて半分以上の時間を爆睡してしまい、せっかくの機内食を1回しか食べられなかったこともあります。勿体なかったです。

乗客も大変ですが、乗務しているパイロットやCAさんたちにも大変な業務ですよね。不規則な時間の勤務を見ていると、いつも頭が下がる思いがします。

ある時、「飛行機にこんな場所があるんだ」と初めて知ったことがありました。それがクルーレストと呼ばれるスペースです。

CA用のジャンプシート
満席のジャンボジェットで

2014年に運行が終了したジャンボジェットで、500人位乗れる機材に乗っていた時のことです。フランス添乗からの帰国便で、私は体調不良に見舞われました。腸のあたりが激痛で座っていられないのです。

少しでも横になりたいとCAさんに相談しましたが、残念ながら満席でした。少しでも楽な体制にしたくて、CAさんの用の2つ繋がったシートを勝手に倒して横になっていました。CAさんの邪魔になっていることはわかっていましたが、苦しくてどうにもなりませんでした。

さすがに見かねたCAさんたちが、心配してくれました。数分後、「横になれるところにご案内します」と声をかけてくれました。空いてている席を見つけてくれたのかな?と思いついて行くと、「ここで到着まで横になっていて下さい」と、小さなドアを開けてくれました。

パイロット用のクルーレスト?

クルーレスト画像
そこは薄暗く狭い、足元から縦に進んで行くベッドスペースでした。棺桶(入ったことはないです)よりはだいぶ広そうですが、いま、思い出すと決して快適とは言えない広さです。アップした写真は最近のもので、私が入った部屋よりはだいぶ明るく広いです。

その時はとにかく「やっと横になれる」と、有難く休ませていただきました。後から、あのスペースは何だったのだろうと考えました。ジャンボジェット機の2階に上がった階段先の右側の小さなドアの先の休憩スペースです。今思えばパイロットさんの休憩場所「クルーレスト」だったのではないでしょうか?それを思うと、今更ながら申し訳なく、感謝の気持ちが改めてわいてきます。

最近の航空ショー等でアップされた画像を見てみました。今はパイロット用のクルーレストは、操縦席から直接行けるようになっているようです。これは9.11などのテロ対策もあって、改良されたものだと思います。

ジャンボジェットに乗務したことがある方で、私が入ったスペースが何だったのか、わかる方はお知らせいただけたらと思います。

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