坂東玉三郎 衣裳展

友人からのラインで

銀座和光のショーウィンドウ
友人からのラインで「こんなのやっているよ~」と「坂東玉三郎 衣裳展」を教えてもらい、早速行ってきました。

会場は銀座和光のビルにある、SEIKOハウス銀座ホールです。デパートの入口とは別の横のエレベーターで6階に上がると、そのままホール入口です。しかも、無料でした。しかも写真撮影OKなんて。ありがたや~。
坂東玉三郎のサイン色紙
会場に入ると、まず玉三郎様のサイン色紙が飾られていました。初めて見たので嬉しかったのと、こういう字を書く方なんだと、何だか可愛らしく感じてしまいました。

会場内では、約20分間の映像で、玉三郎様本人が展示されている各衣裳の解説をしている様子が流れています。

テーマは「四季・自然・生命」

「助六」揚巻の衣裳
ただ衣裳を並べただけではなく、10点の衣裳を通して四季と自然、時の移ろいを表現する匠の技を体感できる特別な時間を味わうことができるようになっています。

10点の衣裳の手前には仕切りが設けられており、もちろん触ったりはできないようになっていますが、かなり近い距離で、刺繍の様子まで確認することができます。

圧巻はやはり「助六」の揚巻の衣裳です。豪華絢爛の極みともいえる衣裳ですね。玉三郎様の揚巻は、昨年の團十郎襲名披露公演で久々に見ることができましたが、まさかこんなに近くでこの衣裳を見る日が来るなんて思ってもいませんでした。
衣装解説をする玉三郎の映像

こんな衣裳をまとい、重い帯を締め、大きなかつらをつけて演技をする大変さを今更ながら実感します。本公演から距離を置くとのことでしたが、体力的な大変さを考えると仕方のないことかも知れません。



「鷺娘」の衣裳
存在感たっぷりだったのは意外にも

すべての衣裳が技の粋を集めた素晴らしいもので豪華でしたが、私にとって最も印象に残ったのは「鷺娘」の衣装でした。他の、色鮮やかな豪華さとはまた違って、存在感たっぷりでした。

黒字全体に散らした雪の降る情景が何とも風情があります。さらに恋しい伊左衛門のもとに駆け付ける時の心を映して華やかです。

大きな会場ではありませんが、濃密な展示を満喫することができました。
SEIKO様、ありがとうございました。


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