イタリア男が言い寄ってくる?
イタリアへのツアー添乗では、ドライバーからは「必ずお誘いがある」と先輩添乗員から噂に聞いていました。初めて行った時は、それなりに覚悟して行ったものです。ところが、何度行っても私に言い寄ってくるドライバーはなかなか現れませんでした。
色気のない方だと思っているので、さすがにイタリア人にもヒットしないのね~と、すっかり忘れた頃にそれは突然やってきました。
イタリアの色男
ある時のドライバーがやたらと色男でした。年は50歳位、渋い魅力がだだもれのドライバーでした。女性のお客様も「ドライバーさんステキ」と、目が♡になっています。
アンディ・ガルシア |
ツアーでは食事の時はお客様とドライバーは別のテーブルになるのが普通なのですが、お客様がドライバーと一緒に食事をしたいとリクエストしてきました。そこで、ホテルの夕食時に長テーブルに全員分の席を作ってもらいました。お客様からしたら、私はいなくても良いので端に追いやられてしまい、ドライバーがテーブルの中央で、主賓のように座ることになりました。
ところが、まともに英語を話せる方がいなかったため、お客様はただただドライバーを見つめてニコニコしているだけでした。さすがにドライバーが音を上げて「勘弁してくれ~」と私に助けを求めてきたのが、可笑しかったです。
最後の夜に
ツアーの最後の地となるローマに入る前の夜に、ドライバーから「夕食後、バーで飲まない?」とお誘いがありました。ローマのドライバーなので、明日はホテルに私たちを送った後は、自宅に帰るのです。「きた~~~!」とうとう私にもイタリア男からの誘いがきました。
ところが、私はアルコールアレルギーなので、お酒は飲めないのです。「コーヒーなら」ということで、ドライバーと30分程バーで話をしました。
ツアーのことや日本のことなど、世間話のような話をしましたが、私としては「お客様に誤解を与えるようなことは避けたい」という考えの方が強かったので、「眠くなったから」と部屋に引き上げました。
ドライバーがどういうつもりでバーに誘ったのか、今となっては謎ですが、私としてもかなりの好みのタイプでしたから、フラフラしそうで危なかったです。
首にもならず、今も添乗員をしていられるのは、あの時の自制心の賜物と自分を褒めています。残念だったかな?
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