世界のドライバー⑥クラクション地獄



インドのツアーは

タージマハルの写真
インドへのツアーは、添乗員にとってラクな国のひとつです。
日本語で話すガイドさんが全部案内してくれるし、ホテルは高級なホテルばかり。多少の問題があっても「まあ、インドだからね。こんなもんよね~」とお客様が自ら鷹揚に捉えていただけることが多いからです。

それでも私はこの先、インドの添乗には行きたいとは思っていません。インドには合計4回くらい行ったでしょうか?ヴァ―ラーナ―シー(ベナレス)には行っていないので、ガンジス川の沐浴シーンなどは見ていないのですが、それでももう行けなくても良いかな~と考えています。

インドのバスのイメージ
インドに行きたくない理由

ツアーでインドをまわる時は、当然観光バスを利用します。観光バスだけではありませんが、インドで運転しているドライバーは、常にクラクションを鳴らしているのをご存知でしょうか?

日本では、危険を知らせるためにやむを得ず鳴らしますよね。また不要なのに鳴らすと、周りから非難の目で見られることさえありますね。

インドでは、クラクションは「常に鳴らす」ものなのです。「危ないよ」「抜くよ」「ありがとう」「やあ」「後ろにいるよ」。。。なんでもクラクションでお知らせです。クラクションの音も、日本のものより金属的な音がします。ちょっとかん高い音というイメージです。

さて、運転手さんはどのくらいの頻度でクラクションを鳴らすと思いますか?私の印象では1分間に5回以上です。手はハンドルを握っていても、常にクラクションの上に親指が置かれていると言っても過言ではありません。1分間5回×60分×8時間=2400回。1日バスに乗っていると、常にクラクションの音が鳴り響きます。
インドの道路の写真

頭が割れそうに

海外添乗のバスでは添乗員は最前列に乗るので、お客様よりも運転席に近いのです。1日ずっとクラクションの音を聞いていると、頭が割れるように痛くなってきます。

お客様だって「うるさい」と思っているはずなので、ガイドさんに「クラクションを鳴らさないように言って」と頼んでみたことがありました。すると「それは危ないから、言えないよ」とのこと。こちらが鳴らさないと、相手への注意喚起ができないので、かえって危ないというのです。

そう言われてしまっては返す言葉がありません。唯一の対策は、もう行かないということだけです。残念です・・・





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