♬高原列車は行く

広い大地の写真
いっしょに歌いましょう

ツアーで次の観光地までの移動が長い時があります。昼食後なら、「お昼寝タイム」と称して少々休んでいただくのも良いものですが、朝、バスに乗って午前中移動し、昼頃から観光という場合は、少々困りものです。

ツアーの初め頃なら、現地の話などをしながら話題を繋いだりすることもできますが、後半になってくると話す話題も無くなってきます。

ある国で、高原地帯を1日で7~8時間移動しなければならない日があります。現地ガイドさんもいますが、ずっと話を聞いているだけというのもどうかな?と思い、ある時、お客様世代が口ずさめそうな歌の歌詞をプリントにして持って行き、「みんなで歌いませんか?」と提案してみました。

歌を歌う年配カップルのイラスト
選曲は?

どんな曲が良いのか?悩みました。「幸せなら手をたたこう」は以前、国内ツアーでバスガイドさんが提案して歌ったことがあったのですぐに決まりました。他の選曲は強力な戦力の母に意見を求めました。

ラインナップは他に、「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜空の星を」「いつでも夢を」「小さい秋見つけた」「夏の思い出」「リンゴの歌」「琵琶湖周航の歌」「忘れな草をあなたに」「学生時代」等々です。懐メロ番組で聞いたことがある曲ばかりでしたので、並べてみたら知っている曲がほとんどでした。

次のツアーでプリントを配ってみたところ、皆様大変喜んでくださいました。高原地帯の雄大な景色を眺めながら、ツアーの皆さんの歌と共にバスが走って行きました。たまたま、ツアー参加者の中に、地元のコーラスサークルの仲間という方たちがいて、盛り上げて下さったのもありがたかったです。

ツアーバスの中で一人ぼっちに

観光バスのイラスト
いつの間にかコーラスサークルのお客様が「こんな歌はどう?」と提案し、私の知らない歌を歌い始めました。

テンポよく明るい曲調の歌でしたが、初めて聞く曲でした。この時、完全に私はバスの中で「おいてきぼり」「ひとりぼっち」でした。

ステキな曲だったので「ぜひ教えて下さい」とお願いして、この後2回歌ってもらいました。
メロディラインだけは何とか覚えて帰ってきました。

帰国後、次回のために歌詞を検索してプリントを作り、You-Tubeで歌っている動画を何回も見て覚えました。曲は昭和29年の「高原列車は行く」です。歌の動画のURLを貼り付けましたので聞いて見てください。

作曲は小関裕而(こせきゆうじ)、作詞は丘灯至夫(おかとしお)です。二人の関係は、2020年にNHKの朝ドラ「エール」で描かれま、詳しく知ることができました。昭和の古い歌は、楽しく和やかな雰囲気になりますので良いですね。

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