占拠された温泉街

銀山温泉の風情 

銀山温泉
3月の始めに、山形県の銀山温泉に行きました。まだ雪が残っており、翌朝は静かに粉雪が舞っていて、ステキな風情を堪能してきました。

銀山温泉の歴史は15世紀に遡ります。銀鉱山が発見され、江戸初期に閉山されるまで賑わいました。江戸中期からは温泉地として知られるようになりましたが、高温の湯が出るようになったのは、昭和になってからです。

交通の便の悪い立地ですが、自動車の発達もあり、湯治客で賑わうようになりました。今のような3階建ての旅館になったのはその頃のことです。

NHKの朝ドラ「おしん」でも、泉ピン子さん演じるおしんの母が出稼ぎに行った温泉地として舞台になり、更に有名になりました。

雪景色がステキです

銀山温泉の雪景色
2枚目の写真は、私が宿泊した時の宿の窓からの景色です。温泉街の足元にはすでに雪はすでにほとんどなく歩きやすかったのですが、建物の無い場所はこのような雪景色でした。

宿の露天風呂から見る雪景色に、「俗世を忘れたわ~」と感想を言ってくださるお客様もありました。

山形の決して便利な場所ではない小さな温泉地での滞在は、都会の喧騒から離れてリフレッシュするのにピッタリなのですが。。。。別の喧騒がありました。

温泉街は大変なことに

銀山温泉
ホテル到着後、温泉街に散歩に行ってみました。ある程度予期してはいましたが、日本語が聴こえてきません。皆さん大きな声で元気です。温泉街の屋根に積もった雪でさえ、嬉しそうに写真を撮っていました。

あまり人が映らないように撮った写真なのでわかりずらいかもしれませんが、私が写真を撮った橋の上は、台湾からの観光客であふれていて、同じような方向にカメラを向けていました。

新型コロナが収まりつつあり、水際対策も緩和されました。有名観光地は同じような状態だと思いますが、ここまで来ているのかと改めて驚きました。
まるで占拠されてしまったような温泉街の様子に、嬉しいようなちょっと引いてしまうような、複雑な気持ちになりました。

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