ドライバーのもう一つの仕事
ストックホルムの観光を終えて、夕方ホテルに送ってもらう時、「明日、空港に送って行ってくれますよね?」と聞いたら、「この後も仕事があるから、別のドライバーが来ることになっている」との返事がありました。
夕方からまた別のお客様を運ぶなんて大変ですね、と勝手にカン違いしました。
ドライバーは私たちをホテルに送った後、ドライバーの仕事ではなく、もう一つの仕事に行くと言いました。
議会は月に2回ほど夜に開かれることが多く、ほとんどの議員が本職を持っているというのです。手当も、日本の「議員センセイ」とは比べ物にならないほどのようでした。「お手当」程度の感覚です。
国の規模、成り立ち、政治体制が違うと言えばそれまでですが、何という違いでしょうか?
日本の議員さんたちは、選挙で昨日まで頭を下げていたのに、当選したとたん「センセイ」になります。タレント議員センセイたちは「これから勉強します」となどと言って、国会なら総額数千万円の議員報酬をもらうのです。
地方議会の議員さんたちも、羨ましいくらいのお手当をもらい、それで生活をしている人がほとんどですね。よほどオイシイ仕事なのか?その地位をそのまま息子に継がせる人が多いです。
視察という名の海外旅行?
議員さんたちは、私たちと大きく違わないコースを回りましたが、小学校の視察が1ヶ所入っていたそうです。ガイドさんの印象では、授業を20分くらい観ただけで視察は終わり、学校の先生から話を聞いたりすることもなかったそうで、形だけ視察したという印象だったようです。
どうせ見に行くなら、夜の市議会を視察に行ったらよかったのではないでしょうか?自分たちがいかに恵まれた環境で政治活動(していればの話ですが)をしていることがよく分かり、よほど勉強になるのではないでしょうか?
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