金谷ホテル音楽祭

名門ホテルで 

日光の金谷ホテルはあまりにも有名です。宿泊したことがある人や食事だけしたことがある人は多いことと思います。私も中善寺金谷ホテルにはプライベートと添乗で、日光金谷ホテルは添乗で数回泊まっています。

あるツアーで、日光金谷ホテルでの宿泊とコンサートをセットにしているものがありました。

そんなプランがあることを初めて知ったので、楽しみに出かけました。

普段は使わないバンケットルームで

会場はホテルの一番奥の方にある、明治34年に建設されたバンケットルーム（有形文化財）です。当初はダイニングルームとして使用されていたそうですが、現在は結婚披露宴などの宴会場として使われていますので、通常の宿泊ではは見ることができない会場です。

当時としては画期的な吊り天井工法が採用され、スッキリとした柱のない空間が広がります。欄間には三十六歌仙の絵が飾られ、格天井は東照宮の拝殿を思わせます。

写真では宴会用にテーブルが並んでいますが、コンサートの時は椅子のみが100脚ほど並び、ゆったりとしたスペースになります。

コンサートは

音楽祭は金谷ホテルにゆかりの音楽家が集まります。私が鑑賞した年も、出演者の皆様自体が楽しんでいる様子がよく伝わってきました。時には曲の前に、その聴きどころの解説が入るので、初めて聞く曲も楽しむことができました。

私が一番感激したことは、「ツィゴイネルワイゼン」の演奏をこれ以上ないと思えるほど近くで聴くことができたことです。言わずと知れたバイオリンの名曲です。通常のコンサートホールだったら、一番前の席でももっと離れた距離だったことでしょう。ほんの数メートル先で、指の動きまではっきり見える、見事な演奏が聴けたのは、この会場の、この音楽祭のプライベート感の成せる業でしょう。

開業150年に向けて

2023年は金谷ホテルの開業150周年だそうです。宿泊できる機会があるのを楽しみに待ちたいと思いますし、出来たらまた音楽祭に行ってみたいです。調べてみましたが、コロナ禍の影響で金谷ホテル音楽祭は2020年からは行われていないようです。150周年記念の年にはぜひ復活させてほしいものです。

チケットは2019年のデータでは、コンサートだけなら6000円です。宿泊もセットのプランが2万円台でありますので、興味のある方は発表をお待ちください。