ナメられる日本人

空港のカウンターで

スーツケースのイラスト
カナダに約1年住んでから日本に帰国する時のことでした。ある程度の荷物は別便で送ってしまいましたが、最後に乗っていた荷物もなかなかの重量でした。空港でチェックインした時には、ギリギリ範囲内だと思っていた荷物が重量オーバーだと言われてしまいました。

「アパートを出る時には、範囲内だったのに」と不思議でしたが、超過料金を$100支払うようにと、カウンターの係が言っています。

普通の日本人なら、ここで素直に払ってしまうのではないかと思いますが、私は普通の「素直な日本人」ではありません。

「わかった。どうしても支払えと言うなら領収書を発行して。会社に提出するから」と言うと、メモ帳のような紙切れに金額を書き始めました。「そんなものじゃダメでしょ。ちゃんと正式な書式のものをプリントしないなら払わない」と抗議しました。

そこまで言って初めて、「じゃ、今回はいいよ」と諦めた様子。彼にとって、今日の獲物は簡単ではなかったようです。こんな方法で何人の日本人からお金を巻き上げてきたのでしょうか?素直に払ってしまう日本人も情けないですが。。。

後から、別のカウンターで責任者を呼び出し、彼のしていることを報告しました。日本人だと思って「ナメたらいかんぜよ!」

イスタンブールでも

空港のチェックインカウンター
その後、プライベートでイスタンブールに行った時にも同じことがありました。

その時は短期の旅行だったにもかかわらず、空港のカウンターで重量オーバーと言われました。絶対そんなはずはないので抗議しましたが、超過料金を払わないと預かれないと言われました。

私は「旅行会社の添乗員だから、料金が要らないことはわかっている」と言っても、相手の言い分は変わりませんでした。

でも、私には強力な助け舟がいました。見送りに来ていたイスタンブール在住の友人が「日本人だと思っていい加減なことをすると、空港警察に通報する」と、トルコ語で言ってくれたのです。
すると、あっという間にそのスタッフは態度を変え、「自分の勘違いだった」と愛想笑いを浮かべたのでした。まさか、横にいた日本人がトルコ語で話し始めるとは思っていなかったようでした。

私は、そのスタッフのネームプレートの写真を撮り、日本に帰ったら「あなたのことは東京のトルコ航空の支店に報告する。二度と同じことをしないように!」と捨て台詞を吐いてカウンターを後にしたのでした。

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