12月・市川團十郎白猿襲名披露公演

市川團十郎白猿襲名披露公演

歌舞伎座口上
今月も行ってきました。11月は千穐楽を見たので、まだ見たばかりでしたが、同行者の仕事の都合もあり、6日の夜の部に行きました。

先月の少人数と違い、口上には幹部勢ぞろいで大変華やかでした。私の大好きな左團次さん(左團ちゃん)が、最初にご挨拶。本来は松本白鳳さんのがご挨拶ですが、体調不良で休演中です。

進行役だと、さすがの左團ちゃんも面白いことが言えないようで、ちょっぴり残念。話題の中車さんも2列目左端にいらっしゃいました。

市川ぼたんさんの「團十郎娘」のついては改めて投稿したいと思います。

玉三郎様の揚巻

玉三郎の揚巻
今月も、夜の部のメインは「助六」。11月は2階下手の桟敷でしたが、今回は2階の中央真正面でした。普段の公演は1階のかなり前方の席が取れますが、特別な時は仕方がないですね。双眼鏡片手に頑張りました。

玉様は先月は白玉、そして今月は揚巻です。その前に見た時は七之助の揚巻で、玉様は助六の母親・満江の役でしたので、私にとっては久しぶりの玉様揚巻です。

まだ孝玉コンビだった頃の仁左衛門様との助六&揚巻を見ましたが、夢のように美しかったことが忘れられません。

先月も今月も美しく、素晴らしいお姿でした。あれだけの衣裳ですから、体力が心配です。いつかまた、見ることができるでしょうか?

期待通りの猿之助

今月も、文字通り役者がそろっていました。先月は仁左衛門様がくわんべら門兵衛でしたが、今月は左團ちゃん。楽しい門兵衛でした。

今やすっかりアイドル並みの人気となった彌十郎さんの意休は、さすがに貫禄たっぷり。1月の歌舞伎座では珍しく(失礼)主役を演じます。
歌舞伎座ゴジラの緞帳

福山かつぎは巳之助。先月は新之助(カンカン)でしたが、やはり大人の方が良かったです。これからもっと大きな役で活躍してほしい役者さんです。

そして通人里暁は猿之助。今月の楽しみは、玉三郎様以外ではこちらが私のメインでした。奇しくもこの日は13代團十郎の誕生日でした。登場するなり「タカトシさん」(團十郎の本名)を連発。江戸時代のはずの舞台に、リボンをかけたプレゼントが登場。場内を爆笑の渦に巻き込みました。

白酒売新兵衛は勘九郎。彼は明るいキャラクターでコメディタッチのものが似合いますが、今回は特に盛り上げ役がステキでした。猿之助のイジリに笑いをこらえている姿が、更に観客の笑いを誘い、盛り上げてくれました。

祭の後に

12代、13代と襲名披露公演を見ることができました。團十郎ファンでなくとも、歌舞伎ファンにとっての大イベントですから、やはり見ておいてよかったです。無事に襲名披露できてよかったねと、ジワッ~と感激し、涙があふれてきました。

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