ダブルベッド大幅増加?
カナダのホテル全般で、ダブルベッドの部屋を大幅に増やすという情報が入ったことがありました。特に、秋のメープル街道ツアーで混雑する時期には、ご夫婦はダブルベッドの部屋になる可能性が非常に高くなるということでした。
これには私たち添乗員も戦々恐々です。日本人の夫婦、特に年配者はダブルベッドで寝る習慣がないので大変嫌がるのです。パンフレットなどにも明記されたため、「私たちだけはダブルベッドの部屋にしないでね」と出発前から釘を刺される始末でした。
お気持ちはわかりますが、友人同士の参加者をダブルベッドの部屋にするわけにはいかないので、ご夫婦をダブルベッドにするしかないのです。日本のホテルは添乗員が部屋割りすることもありますが、海外の場合は、チェックイン時に、すでに部屋番号が決まっています。
添乗員にとばっちりが
「部屋を変えてくれ」と交渉しても、繁忙期にはどうにもならないのです。解っていただける方は良いのですが、これを「添乗員の交渉が足りない」とか、「添乗員が替えてくれなかった」などと、考える人がいるので困ります。
ただ言うだけならまだマシですが、アンケートで添乗員の評価を下げる理由にする人もいます。一生懸命仕事をしても、どうにもならないことで評価を下げられるのはたいへん不本意です。
通りすがりに聞こえた声とは?
あるヨーロッパのホテルで廊下を歩いていた時のことです。日本人のツアー客らしきご夫婦が、部屋のドアを開けたとたん「やっぱりダブルだ。添乗員にあんなに言ったのに。まったくどういうことだ」と怒っている声が聞こえました。
ドアが半開きだったので、つい見てしまったのですが、そのベッドはダブルベッドではなく、シングルベッドを2つ、ピタリとつけたハリウッドツインでした。ベッドカバーが全体を覆っていたため一見ダブルベッドに見えましたが、ベッドの足は2つ分見えたのです。
「あの~、そのベッド、ツインですよ。ヨーロッパってこういうタイプが多いですよね。」
すると、落ち着いて見始めたご主人が「あ、本当だ。わからなかったな~」と恥ずかしそうに言ってくれました。見知らぬ添乗員さんが叱られるのを阻止できました。良かった!
親子でダブルベッド
ある時、ホテルにチェクイン直後に、お客様に部屋に来てくれと呼ばれました。行ってみると、60代のお母さんと、30歳位の息子さんの部屋がダブルベッドだったのです。お母さんは「仕方がないからこのままでいいですよ」と嬉しそう。対して、息子さんは「勘弁してくれよ~」と、ボヤいていました。
幸い部屋の変更はできましたが、原因は明らかです。同じ姓でMRとMRSだったから、夫婦という判断になったのでした。こんなこともあるんですね。
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